J2東京ヴェルディの“選手会”が、同クラブ監督の永井秀樹さんによる所属選手に対するパワハラ行為を告発する意見書を、Jリーグ事務局に27日提出したことが分かった。
7月末にも、永井監督の選手に対するパワハラに関してはJリーグに情報が寄せられていたが、東京ヴェルディのフロントが積極的に調査をする姿勢を見せなかったことで、“選手会”が動く事態へと発展したと見られる。
「日刊スポーツ」の取材によれば、東京ヴェルディに所属するある選手から「社長やフロントには、監督のパワハラだと思われる行動や言葉を報告したが、真剣に聞いてくれた印象はない。むしろもみ消そうという印象を強く受けた」という話も聞かれたという。
湘南ベルマーレのパワハラを『対岸の火事』と見ていた?
「Jリーグでは2019年に、湘南ベルマーレの曹貴裁(チョウ・キジェ)監督によるパワハラを認定。
5試合の出場停止処分を下し、その後、曹監督が退任するという事態がありました。
今回、東京ヴェルディ“選手会”の訴えにより、永井監督のパワハラが認定されることになれば、2年前の湘南ベルマーレの騒動を東京ヴェルディは『対岸の火事』としか受け取っていなかったのではないかといった批判の的になることは確実でしょうね。
おまけに、7月にも報告を受けていながらまともに調査に乗り出していなかったのではないかという状況がさらに状況を悪化させる要因となりそうですよね。
今後の調査などの動向次第ではありますが、永井監督の辞任あるいは解任となる可能性はかなり高いのではないかと思いますよ」(スポーツ記者)
今後、Jリーグ、そして東京ヴェルディがどんな結論を出すのか、今後の動向に注目が集まる。
(文/樋口健太郎)