先日、日本ハムから巨人へ電撃トレードで移籍した中田翔選手。
終身名誉監督の長嶋茂雄さんが観戦に訪れた試合ではホームランを放ち、日本ハムから下された無期限出場停止の処分からわずか10日後には1軍の試合に出場しているなんておかしいといったファンの批判の声を、その打棒で封じるのではないかと期待されていたのだが……。
「28日の14時試合開始となる中日戦で、巨人が発表したスターティングメンバーに中田選手の名前はありませんでした。
早くも見切りを付けられ
22日のDeNA戦から5試合連続で一塁手としてスタメンに名を連ねて来たわけですけど、早くも見切りを付けられ始めているということでしょう。
巨人に移籍してきてからの打撃成績は18打席に立ち、14打数2安打の打率.143、1本塁打、2打点と全くふるっていませんし、同じ一塁手では中島裕之選手がシーズンを通して打率.297、4本塁打、19打点、得点圏打率では.469という成績を残していますからね。
しかも、中田選手が巨人に加入して以降では、中島選手は11打数6安打の打率.545と打ちまくっていますから、そもそも中田選手をスタメンで使い続けていたこと自体がおかしな話とも言えますよ」(スポーツ記者)
まるで美談かのように中田選手の移籍騒動の印象操作をしようとしていた巨人。そして、チームを率いる原辰徳監督。
だが、中田選手が戦力にならないと見るやスパッとスタメン落ちを決断した。
この調子で行けば、シーズンオフに中田選手は解雇の憂き目にあっても何ら不思議ではないだろう。
28日には、元チームメートで先輩の現パドレス・ダルビッシュ有投手から厳しくも優しいエールが、ダルビッシュ投手のブログを通して届けられていたが、中田選手がこのエールに応えられるチャンスはあまり残っていないかもしれない。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している