24日に発売された「週刊文春」（文藝春秋）および「週刊新潮」（新潮社）での三浦春馬さんに関する記事を受け、三浦さんの所属事務所アミューズが「本日の週刊誌報道について」とのタイトルで、誹謗中傷、デマ記事、根拠のない憶測記事に対する毅然とした対応姿勢を表明したことについては前記事にて触れたが……。
「三浦さん本人やご遺族の尊厳を傷つけるような記事は許さない、毅然とした対応を取るという姿勢は当然」と賛同する声がある一方で、「アミューズの対応に一番憤りを感じますけどね」「週刊誌の声はよく聞こえるのにファンの疑問の声は聞こえないのか」とあらためて、死亡当日や四十九日に発表したアミューズの報告内容などに釈然としていないという声が沸き立っている。
疑り深くなっていくのは仕方ないのでは
まさか「答えなくていいモノ」などとは考えていないだろうが、これだけ疑義を訴えているファンが多数いる中で、それには答えずに大手週刊誌の報道のときに声明を出すというこれまでの経緯を見ていると、ファンがさらに疑り深くなっていくのは仕方ないのではないだろうか。
繰り返しとはなるが、自死と見られる非常に個人的な事情によるところが大きい問題だけに、決して完全に納得できるような答えなど存在しえないことは理解している。
だが、7月18日になぜ自ら命を断つような状況になってしまったのか、三浦さんに何らかの予兆のようなものはなかったのか、生前三浦さんは何を語りどんな思いを持っていたのか、その一部でも所属事務所のアミューズに吐露していたのかいなかったのか、過剰労働だったのではないかという指摘に対してはどう感じているのかなど、週刊誌報道に対する回答ほどでなくとも、率直なアミューズとしての答えをファンに聞かせていただくことはできないのか。
過剰な憶測やデマの根源は「釈然としない気持ち」から来るものが大多数だろう。
であれば、会見を開き率直なコメントを出してもらいたい。
もしどうしても会見が難しいのであれば、ひとまず他のリリースと同じように、現状のファンの思いに対してどう考えているのか、どう感じているのかだけでも表明してくれればと願う。
それが、今回のリリースで見せた三浦さんやご遺族に対するものと同じ「寄り添う」という姿勢にほかならないのではないだろうか。
アミューズと三浦さん、そしてご遺族の尊厳のためにもアミューズが決断してくれることを待ちたい。
（文／窪田翔吾）