22日に行われたDeNA戦で、中田翔選手が巨人移籍後初となるスタメンに名を連ね、さらには移籍後初となるホームランを放つという大活躍を見せた。
試合前には、東京ドームを訪れた巨人の終身名誉監督である長嶋茂雄さんと対面。
「ジャイアンツが優勝できるようにがんばって」などの激励の言葉をかけられると、中田選手は「ありがとうございます」と応じ、長嶋さんの差し出した左手に両手で握手をしていた。
「中田選手が早速ホームランを放ち、試合前には長嶋さんから励ましの言葉を受けていたことはスポーツ紙を中心に多くのメディアが一斉に報じていましたね。
ここ数日、良くも悪くも大きな注目を集めた中田選手に関するニュースですから当然と言えば当然ですが……。
ただ、やはりわずか10日ほど前に無期限の出場停止処分を受けていた選手が、球団を変えたことで平然と試合に出ていること、まるで美談であるかのように移籍劇と直後の活躍がメディアに報じられていることには大いなる違和感を覚えますよ。
事実、日本ハム、巨人という中田選手の移籍に関わった両球団のファンはもちろんのこと、プロ野球のどのチームのファンからも『さすがにこれはおかしいのでは?』という声が数多く上がっています。
また、子どもたちに『実力さえあれば多少の暴力はすぐに許される、あるいはなかったことにできる』という誤ったメッセージを植え付けることになるとの指摘もたくさん出ています。
アノ毒舌男が中田翔とプロ野球を一刀両断
そんな中、有吉弘行さんが22日に放送されたJFN系ラジオ『SUNDAY NIGHT DREAMER』で、『(お笑いコンビ・TKOの)木下さんも、ペットボトル投げつけた後すぐ太田プロ来ればよかったんだよな。すぐ出れるだろ、謹慎しなくても。(先日お笑いコンビ・雨上がり決死隊の解散が発表された)宮迫さんとかもそうじゃないの?闇営業して次の日、太田プロ来てたら、もう出れたじゃん。“中田翔システム”だったら。後輩ぶん殴っても、球団うつったら出れるって』と真正面から今回の中田翔騒動の気持ち悪さについて言及したことで、多くの方が反応していますよ」(メディア記者)
巨人はメディアも長嶋茂雄さんも活用して、中田翔選手を巡る騒動を美化しようと躍起になっているようだが、多くの人が「さすがにそれは無理スジ」と感じているようだ。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している