鈴木亮平さんが主演し、賀来賢人さんとともに「カッコイイ」との声が多く聞かれている日曜劇場の医療系連続ドラマ『TOKYO MER』(TBS系)第7話が15日放送され、世帯平均視聴率は15.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と番組最高値を記録したことが16日分かった。
第1話から14.1%と絶好のスタートを切り、第2話で14.3%、第3話で14.4%と順調に数字を伸ばすも、東京五輪開催期間と重なった第4話および第5話では10.1%、10.8%とやや低迷、さらに東京五輪閉会式と重なった第6話では8.4%とついに1桁台となってしまっていたのだが……。
「もともとが14%台と非常に高水準でしたからね。
10%台でも数字的に見劣りしてしまったという側面はあるでしょう。
とは言え、昨今の世帯平均の高視聴率ボーダーは10.0%と言われていますので、金メダルがかかった各種目と放送がかぶっていながらも10.1%や10.8%を記録している時点でかなりの底力を見せていたと言えます。
さすがに50%に迫ろうかという視聴率を獲得した五輪閉会式とかぶった第6話では10.0%すらも割り込みましたが、それでも8.4%に留めたところが『TOKYO MER』の高い評価を証明していたとも思います。
そして、五輪が終了して初めての放送となった第7話ではきっちりと番組最高値の15.0%を記録してみせたわけですから、やはりかなりの力を持ったドラマであり、多くの視聴者が注目しているということが言えると思いますよ。
今後に向けて懸念点は…
ただ、1つだけ今後に向けて懸念点があります。
第7話から登場した公安刑事役の稲森いずみさんに対して、ネット上では『稲森いずみの演技プラン、これで良いのか?』『稲森いずみ全然ダメ!』『下手くそすぎて、せっかくの良質ドラマを破壊しかねない…』など、ネガティブなコメントが数多く出ているんですよ」(メディア記者)
第5話から登場した“政界のドン”と恐れられている民自党幹事長役の桂文珍さんに対しても、似たような演技に対するネガティブな声は一部で聞こえてきているが、文珍さんの場合は「その違和感みたいなのが、かえって恐ろしさや気持ち悪さを醸し出している」と受け入れる姿勢を見せている視聴者が多い印象。
方や、稲森さんの場合は「相変わらず美しいけど、この演技はちょっと…」と現状は拒否反応を示す声が多いように見受けられる。
果たして、次話以降に稲森さんの評価が一変するようなシーンはあるのか、今後の『TOKYO MER』の動向から目が離せない。
(文/中野慎二郎)
~ライター略歴~
東京都中野区出身
演劇&音楽を愛しアーティスト活動を20年に渡り行うも鳴かず飛ばず
2017年より自身の経験と人脈ををもとにフリーライターとして活動