俳優の菅田将暉さんが、14日放送の『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)に出演。
MCの中居さんから「影響された俳優さん」について聞かれると、「学生の時は小栗旬さんとか山田孝之さんとか、その世代をずっとドラマとか映画で観ていて。この世界に入ってからは『共喰い』で共演した、田中裕子さんとか光石研さんとかは肌感として迫力すごかったです」としながら、「結局1番刺激になってるのは同世代」と続け、「仲野太賀とか染谷将太とか、ちょっと上だと池松壮亮さんとか三浦春馬くんとか柳楽優弥くんとかがやっぱり1番刺激になってます」と語った。
「ごくごく自然に三浦春馬さんの名前を挙げたことが印象的でしたね。
『やたらと話題にすることを避ける』という状況
と言いますのも、昨年7月に急逝した三浦さんに対しては、それまで公私に渡って親交のあった芸能人たちが『やたらと話題にすることを避ける』という状況が少なからずあったからです。
また、先月の一周忌に際しては、多くの芸能人が明らかに三浦さんを哀悼する意味でSNS投稿などをしているにもかかわらず、“三浦春馬”という固有名詞は使わないという不可解な共通点が顕在化していました。
『映画 太陽の子』で主演として三浦さんと共演した柳楽優弥さんは、作品を語るうえで自然な形で“春馬くん”と名前を挙げていましたが、作品での共演などの関連性がない中で、ごくごく自然に菅田さんが三浦さんの名前を挙げたことには相当な意味や影響力があるのではないかと思うんですよ」(メディア記者)
確かに三浦春馬さんの唐突な最期は大きなショックや悲しみを与えるものだった。
それゆえに、なかなか名前を出しづらい状況が三浦さんの急逝直後にはあっただろう。
だが、その死から1年以上が経過してなお名前を出さない、おまけに多くの有名芸能人たちがそれに対し足並みを揃えているという状況には、奇異なものを感じているファンが数多くいる。
どのような経緯や事情があるのかは、まだまだ深堀りしていく必要があると思うが、三浦さんの遺してくれた作品であったり、三浦さんが生前多くの人に影響を与えてくれたエピソードなどが、もっと容易に語れる世界になってほしいと切に思う。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている