細川茂樹「偲ぶ思い」に見る三浦春馬さんの“名前禁止”の実情と「せめてもの抵抗」とは | The Audience
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細川茂樹「偲ぶ思い」に見る三浦春馬さんの“名前禁止”の実情と「せめてもの抵抗」とは

細川茂樹「偲ぶ思い」に見る三浦春馬さんの“名前禁止”の実情と「せめてもの抵抗」とは
The Audience

 昨年急逝し、7月18日に一周忌を迎えた稀代の表現者・三浦春馬さん。

 まもなく、その突然の最期から13ヶ月が経過しようとしている。
 
 一周忌のタイミングでは、三浦翔平さん、城田優さん、鈴木亮平さん、比嘉愛未さん、JUJUさん、小池徹平さん、三浦貴大さん、ゆずの北川悠仁さんなど、生前に三浦春馬さんと交流のあった有名芸能人たちが、三浦春馬さんを想起させる表現で哀悼の意を表した。
 
 だが、誰もが「三浦春馬」「春馬」という固有名詞を一切使わず、示し合わせたような不思議な表現手法に終始したことが印象的だった。
 
 広瀬すずさんの場合は、自身のインスタグラムでやはり三浦春馬さんを想ってと思われるコメントをストーリーズ機能を使って投稿。
 
 しかしながら、自動削除となる24時間の期限を待たずに、投稿からわずか数時間後にはこれを削除したという対応を取っていた。
 
 そんな中、俳優の細川茂樹さんは7月22日の早朝に自身のブログを更新。

「容姿、才能、人となり、磨き上げた努力、そのどれもが耀きを放った」

 「偲ぶ思い」とのタイトルで記されたブログでは「才能溢れる俳優が居るべき場所に別れを告げて一年」「容姿、才能、人となり、磨き上げた努力、そのどれもが耀きを放った」といった、おそらく三浦春馬さんに向けてであろうリスペクトに溢れた表現が数多く見られる。
 
 また、一周忌当日の他の有名芸能人と「三浦春馬」「春馬」という固有名詞を使っていないという点は共通しているのだが……。
 
 「春の風吹く日、劇場で鑑賞した」「天馬の翼」といった表現からは、おそらくどこからか「絶対に名前を出さないように」と伝えられている統一ルールの中にあっても、何とか少しでも「春馬」のワードを強く印象づけたいという細川さんの抵抗のようなものがあるように思う。
 
 たとえどんなに抑えつけようとしても、溢れる才能の前には、それは叶わないということだろう。
 
 あらためて、三浦春馬さんというまばゆい光を放った、いや、今も放ち続けている稀代の表現者の凄みをまざまざと感じた。
 
(文/窪田翔吾)