2日、日本相撲協会の広報部長を務める芝田山親方が横綱・白鵬の処遇について言及。
白鵬は東京五輪の柔道競技が行われている中で、会場となった日本武道館へ姿を見せていたことが複数のSNS投稿などから明らかになっており、芝田山親方は「なんで関係者でもないのに試合を見に行けるのか」「相撲協会としては、五輪会場へ入ることを許可していない。行くのであれば、申請書を出したうえで協会の審査を受けるのが当然」という趣旨の発言をした。
さらには、「無観客といっているのに、そこに行っているのは、大きな問題。本人がどのくらい理解しているのか。横綱としての立場も失格だし、協会員の立場も失格じゃないのと言われてもおかしくなくなってくる」とも。
冷ややかな視線を送る人が多い状況
「7月に行われた大相撲名古屋場所で、白鵬関は見事に全勝優勝し引退の危機から一転して復活を印象付けました。
とは言え、14日目の徳俵ギリギリまで下がっての仕切りや、優勝を決めた千秋楽の一番で見せた肘でのかち上げなど、横綱としての品位・品格に大きな疑問符を残す相撲内容を見せたことも事実。
そのため、大相撲ファンだけでなく相撲協会内部などからも白鵬関に冷ややかな視線を送る人が多い状況ともなっています。
そんな中で、多くの日本国民が外出自粛や飲食店の時短営業など制限の強い日々を送らざるを得なくなっているにもかかわらず、協会の許可を取っていない身勝手な行動を見せたわけですから、あらためて『引退勧告を!』という声が大きくなってきていますよ」(スポーツ記者)
芝田山親方の発した「協会員の立場失格」という言葉を額面通りに受け取ると、横綱白鵬への引退勧告や除名といった厳しい処分も現実味を帯びてきそうだ。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している