瀬戸大也「メダルなし」最終200個メは0.05秒差で4位に沈む…それでも「美しかった」ワケ | The Audience
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瀬戸大也「メダルなし」最終200個メは0.05秒差で4位に沈む…それでも「美しかった」ワケ

The Audience

 30日午前、東京五輪競泳の男子200メートル個人メドレー決勝が行われ、瀬戸大也選手と萩野公介選手が出場した。

 萩野選手は得意の背泳ぎを終えた時点では3位だったが平泳ぎと自由形では離される展開となり6位だった。
 
 瀬戸選手は平泳ぎを終えて3位、最後の自由形でもゴール寸前まで優勝争いを繰り広げていたものの、最後の最後に先頭から離され、さらに4位の選手にほんのわずかに交わされ、0.05秒差の4位に終わった。

全力を出し切ってゴール直後にハグ

 「新型コロナウイルスの影響によって大会が1年延期されていなければ瀬戸選手は金メダルを含む複数メダルを獲得できていたのではないかと思います。
 
 ところが、1年の延期でモチベーション維持が難しくなり、さらには不倫を報じられ練習ができなくなるなど多くの苦難に見舞われました。
 
 自業自得な部分があるとは言え、運命のいたずらを感じずにはいれませんね。
 
 ただ逆に、怪我や競技に対するメンタル維持が難しくなった時期もあり、昨年の開催であれば出場できていなかった可能性の高い萩野公介選手とともに出場できたことは前向きなニュースでした。
 
 4位と6位という結果は、戦前の評判や前回のリオ五輪の結果から考えれば期待を下回ったわけですが、それでも幼少期から同級生ライバルとしてともに歩んできた2人が、それぞれの苦難を乗り越えて世界のベスト8として決勝を戦ったわけですからね。
 
 全力を出し切ってゴール直後にハグをする2人の姿は美しかったですよ」(スポーツ記者)
 
 400メートル個人メドレーでは金メダルを期待されながら、よもやの予選敗退。おまけに、余力を残しての敗退だったことをインタビューで語ったことにより多くの非難を集めた瀬戸選手。
 
 だが、最後に萩野選手との感動のシーンを見せてくれたことで、一定の理解は得られるのではないだろうか。
 
(文/有村和巳)
 
 ~ライター略歴~
 静岡県出身
 大学までは野球部で白球を追いかけていた
 今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している