東京都千代田区の“TOHOシネマズ日比谷”にて7日、映画『太陽の子』と『ミッドナイトスワン』の舞台挨拶がそれぞれ行われた。
『太陽の子』は、柳楽優弥さん主演で有村架純さんと三浦春馬さんがメインキャストとして共演している作品だ。
柳楽さんは三浦さんが入水するシーンを振り返りながら「10代前半から一緒にオーディションを受けていた戦友でライバル。春馬君がこの作品に愛を持って参加してくれたように、春馬君をこれからも愛し、大切にしていきたいなと思えるシーンです」とコメントした。
一方『ミッドナイトスワン』は、草彅剛さんがトランスジェンダーの主人公を熱演し、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を獲得した作品だ。
昨年9月25日から10ヶ月近くのロングラン上映が続いており、草彅さんは「こんなに長く上映されるとは思ってもみなかった。撮影前に内田監督が『なんの後ろ盾もない映画なのに大丈夫かな』って言っていたのを思い出します。SNSで皆さんが拡散していただいたおかげです」と感謝の想いを語っていた。
『天外者』がありえない不遇を受けている
「それぞれの舞台挨拶の模様について、大手メディアはこぞって記事を書いていますね。
これだけのビッグネームが出演する映画の舞台挨拶ですから、当然のことと言えるでしょう。
ただ、同日に19時からTOHOシネマズ日比谷を含む183劇場で同時上映された、三浦春馬さんの最後の主演映画『天外者』の偉業に関して、大手メディアによる記事はほぼ皆無という状況です。
これは当然なわけがなく、異常というよりほかにないでしょう。
箝口令が敷かれているのか、勝手にメディア側が忖度しているのか、そのあたりは定かではありませんが、普通であればありえない不遇を、三浦春馬さん、そして『天外者』が受けていることは誰の目にも明らかではないでしょうか」(メディア記者)
様々なメディアが、様々な視点や感覚を持ち、それぞれが扱うニュースを取捨選択する。
それが普通の世の中だろう。
一体、いつからこれほどまでにメディアは腐敗してしまったのだろうか。
(文/窪田翔吾)