現地時間の6月30日(日本時間7月1日)、二刀流のモンスター・大谷翔平選手が1番ピッチャーとしてヤンキースタジアムでのヤンキース戦に初登板を果たした。
1回表に迎えた打席はセンターフライ、そしてその裏のマウンドでは審判の厳しい判定にも苦しめられ、2アウトしか取れずに7失点で降板した。
これまでに幾度かあったような外野での出場継続もなく、即座にベンチに下がった大谷選手。
この時点でゲームは2-7と大きくヤンキースがリード、その後エンゼルスは2点を追加するも、ヤンキースが8回裏に1点を加え、4-8で敗戦濃厚だったのだが……。
9回表に、ヤンキースのストッパーであるチャップマンを攻め、エンゼルスは1アウト満塁のチャンスを獲得。
ここで、エンゼルスの3番ウォルシュが起死回生のグランドスラムをライトスタンドに叩き込み8-8の同点に。大谷投手の黒星もこの時点で消滅。
さらに、エンゼルスは攻撃の手を緩めず、この回だけで7点を奪い返して11-8で見事に勝利した。
逆の意味での“なおエ”が発動
「昨日までは、大谷選手が両リーグトップの28本塁打を放っていながら、エンゼルスのシーズン成績は負けの方が多く、“なおエ”というワードが流行していました。
『大谷は打って、投げての素晴らしい活躍をしました』『なお、エンゼルスはゲームに敗れています』
この『なお、エ』の部分を抽出したのが“なおエ”というワードです。
通常は大谷選手の活躍に反してチームが振るわないという意味合いで用いられるわけですが、この日のゲームに関しては『大谷投手としては今シーズンどころかメジャーワーストレベルの悔しい投球内容でした。なお、エンゼルスはゲームに勝っています』ということになり、逆の意味での“なおエ”が発動したことになりますね」(スポーツ記者)
明日以降の打者大谷、投手大谷の試合では、大谷選手が大活躍を見せ、なおかつエンゼルスも勝利するという“なおかつエ”に期待が集まる。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している