三浦春馬さんにとって最後の主演映画『天外者』(配給:ギグリーボックス、監督:田中光敏さん)について28日、『天外者』公式より七夕の日限定の“特別上映”が発表された。
これを受け、同日に田中光敏監督が自身のブログを更新し、驚きと喜びと感謝の想いを綴った。
「『天外者』が全国169の映画館で、その日だけの上映が決まった。凄い事ですね。こんな事、経験した事が無いです。奇跡です。本当に嬉しいお知らせをありがとうございます」と切り出し、「すべての皆さんの想いに感謝します」と最後も感謝の言葉で締めくくっている。
『天外者』が『天外者』たりえた理由
「もちろん、三浦春馬さんという偉大な俳優や三浦翔平さん、西川貴教さんらの共演俳優たち、そして『天外者』を多くの人たちに見てもらいたいという強い想いを持って広報活動を続けてきた配給元のギグリーボックスなど広報チーム、彼らの存在なくして『天外者』の快進撃はありえなかったでしょう。
そして、作品にエールを送り、育て続けてくれたファンの方々ももちろん、なくてはならない存在だったことも間違いないでしょう。
ただ、それ以上に、これほどまでに『他者のために』との思いを持ち続け、すべては自分ではなく『誰かの協力があったからこそ』と謙虚で居続ける田中監督だからこそ『天外者』が『天外者』たりえたのではないかと、折に触れての田中監督の言葉から幾度となく感じてきました。
そして、28日のブログからもやはりそのことをあらためて感じました」(メディア記者)
こうも『天外者』な人たちが集う作品には、なかなかお目にかかる機会がない。
『天外者』の唯一無二の色に、あらためて魅せられた。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている