昨年7月18日の急逝から間もなく11ヶ月。いよいよ、一周忌まで約1ヶ月となっている俳優の三浦春馬さん。
三浦さんにとって最後の主演映画『天外者』(配給:ギグリーボックス、監督:田中光敏さん)は、昨年12月11日の封切りながら、今なお国内ロングラン上映中。また、一般上映や映画祭での上映と形式はそれぞれだが、台湾、アメリカ、中国と海外上映が盛んとなっている。
8月6日には柳楽優弥さん、有村架純さんと共演した『太陽の子』(配給:イオンエンターテイメント、監督:黒崎博さん)の封切りも控えており、その他にも三浦さんがこれまでに出演した映画がリバイバル上映されるなど、三浦さんの関連映画は非常に盛況だ。
そんな中、テレビドラマでも三浦さんの出演作品を一挙放送する予定が組まれている。
「CS放送の“TBSチャンネル1”でのものではありますが、三浦さんの遺作ドラマとなった松岡茉優さん主演『カネ恋』こと『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)が全4話一挙放送の予定を組んでいます。
すでに6日に1回目の放送は終えていますが、これの2回目の放送が7月18日、つまり三浦さんの命日当日に予定されているんです。
何事もなければ、素直に追悼放送として受け取れるんでしょうけどね……。
いくつもの別れや死を想起させる不可解演出
『カネ恋』では“死ね”と読めるようなポスターであったり、押入れの“首を吊ったように見える骸骨人形”であったり、“END”“Good bye”といった別れや死を想起させる文字の入った衣装類であったり、いくつもの不可解な演出があったとファンの間で話題となったんですよ。
おまけに、テレビ越しでも、多くの方がパッと見ただけでも分かるくらいに“激ヤセ”していたのも事実です。
そうした経緯もあって、『春馬くんの追悼にカネ恋を使うなんて理解できない』『これは嫌がらせだろ』『TBS含めて放送にGOサインを出してる側はどれだけ粘着質なんだよ…』といった怒りと失望の声がいくつも聞こえてきていますね」(メディア記者)
地上波で昨年放送された際にも物議を呼んだ作品だけに、あらためてこうした反応が出てくるのも致し方ないところではないだろうか。
(文/窪田翔吾)