森川葵「2人きり」三浦春馬さんのやさしさと女性への想い | The Audience
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森川葵「2人きり」三浦春馬さんのやさしさと女性への想い

森川葵「2人きり」三浦春馬さんのやさしさと女性への想い
ぱくたそ

 7月18日に急逝し、5ヶ月が経過した俳優の三浦春馬さん。


 三浦さんの最後の主演映画『天外者(てんがらもん)』(配給:ギグリーボックス)が11日から公開されており、公開から3日間の観客動員が11万7959人、興行収入は1億6653万7600円と大きな注目を集めたことで、14日には当初予定から26劇場での追加上映と映画の関連グッズの増販が決定した。
 
 この作品で重要な役である遊女・はるを演じている森川葵さんは、11月30日に都内で行われた完成披露試写会の際に「2人きりのシーンばっかりだったので、『今の芝居、すごいよかったよ』とか、必ず一言をかけてくださって。なかなか人にそういう言葉をかけるのって難しいじゃないですか。その言葉で次のシーンも頑張ろうと思えた」「(役の都合で)色々あるから4日間くらい食べるのをやめていたんですけど、ぽろっと言ったら『その意識がすごいよ〜』と言ってくださったり」と、三浦さんとの思い出を振り返っていた。
 
 ※以下は一部ネタバレを含みますので、ご注意ください。
 
 「三浦さんが演じた五代友厚は、男尊女卑が色濃かったこの時代でも、たとえ遊女であろうとも文字を習ったり本を読んだりしたいという願いを持つ人であれば、それが叶うような世界にしていくべきだという考えの人でした。

誰もが夢を見られる日本を

 圧倒的な熱量がなければ、時代に抗い、一部の理解者以外からは白い目で見られ命を狙われるほどの危険を冒してまで、日本を変えよう、誰もが夢を見られる日本を作り上げよう、などと考え動くことはできなかったでしょう。
 
 そんな五代友厚(当時は五代才助)に大きな影響を与え続けた存在として、森川さん演じる『はる』が今作では描かれています。
 
 作中同様に、三浦さんと森川さんは互いに支え合って、この作品を多くの方が心揺さぶられるモノへと昇華させていったのだと思います。
 
 見終わってみて感じたことは、森川さんの美しさと強さ、そして三浦さんへの惜しいなんて言葉では言い尽くせないほどの大きすぎる喪失感、三浦さんの演技をもっと見たかったという気持ち、さらに様々な役の経験や人生経験を積み重ねた末に三浦さんはどのような人となったのかという期待と、それが実現不可能な事実の悲しさと虚しさでした」(メディア記者)

 すでに大きなうねりとなりつつあるが、さらに多くの方が『天外者』という三浦さんの最後の主演映画を見て、様々な思いを感じてくれる様子を、天国の三浦さんも笑顔で見守っているのではないだろうか。
 
(文/西野麻衣)