今年いっぱいで活動休止するジャニーズ事務所のアイドルグループ・嵐が、『第62回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)で今年新設された「特別栄誉賞」を受賞し、30日の放送に出演することが決定した。
1990年に忍者が新人賞を受賞した際「同じ事務所のタレントが賞レースで競い合うのは忍びない」と番組への出演を辞退して、以来レコ大に限らず賞レースにジャニーズ事務所は参加しない方針を貫いてきたが、嵐の活動休止前の晴れ舞台を用意してくれたTBSの期待に応える形で受賞と出演が決まったというのだが……。
思惑が一致したから
「実際のところは、多くの方が『出来レース』『忖度特別賞』と揶揄しているように、嵐の活動休止前の盛り上がりをさらに大きくしたいジャニーズ事務所と、高い視聴率が期待できる嵐の活動休止特需に乗りたいTBSサイドの思惑が一致したからでしょうね。
そもそも、1990年に忍者が出演を辞退したのも、当時レコ大は『演歌・歌謡曲部門』と『ポップス・ロック部門』に分かれており、忍者は演歌を歌うジャニーズの中では異色のグループでしたので『演歌・歌謡曲部門』での受賞を希望していたところ、レコ大側の都合で『ポップス・ロック部門』での受賞とされたことが原因だったんです。
そんな過去の意地も軋轢も、嵐の活動休止を前にしたら関係ないという感じですね。
レコ大側にプライドはないのか、ジャニーズ側は都合が良すぎるのではないかと個人的に感じますし、同じようにコメントされている方がSNSなどで多数見受けられますよ。
ただ、90年のエピソードでも分かると思いますし、昨今の受賞者の顔ぶれを見ていけば察しが付く部分も多分にあるとおり、もはや『レコード大賞』は主催者の都合で好きなように賞を与えるものであって、賞レースとしてのテイを成してないですから。
むしろ、プライドだとか都合だとかを、今さら言っていることの方がばかばかしいのかもしれませんね……」(メディア記者)
受賞と出演に至った経緯については思うところがある方も一部いるようだが、放送当日にそんな気持ちを払拭するようなパフォーマンスを嵐が見せてくれるのか注目したい。
(文/スコッティ角筈)