高卒ルーキー・野上士耀さん急逝にオリックス担当記者「新人で記事が掲載されていないのが、ただ1人、士耀君でした」投稿で批判噴出 | The Audience
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高卒ルーキー・野上士耀さん急逝にオリックス担当記者「新人で記事が掲載されていないのが、ただ1人、士耀君でした」投稿で批判噴出

高卒ルーキー・野上士耀さん急逝にオリックス担当記者「新人で記事が掲載されていないのが、ただ1人、士耀君でした」投稿で批判噴出
野上士耀さん

 オリックス・バファローズの高卒ルーキー、野上士耀捕手(19)の急逝発表から数時間後、担当記者の追悼投稿が別の波紋を呼んだ。

 ベースボールキング編集部でオリックスを担当する北野正樹氏が9月30日夜、「今年の新人で記事が掲載されていないのが、ただ1人、士耀君でした」と記したためだ。
 
 投稿の全文はこう続く。「#野上士耀 選手が9月30日朝、寮の自室で亡くなりました。死因は『御家族の意向で非公表』(小浜裕一球団本部長)。今年の新人で記事が掲載されていないのが、ただ1人、士耀(シキラ)君でした。兄弟の名前や1試合しか出られなかった1軍(オープン戦)での収穫と課題。記事を読んで喜ぶ顔が見たかった。合掌」。

 入団後に書き残した取材メモを、本人が読めなくなったことへの悔いをにじませた内容だった。
 
 しかし「ただ1人」という対比が、読者には別の意味で刺さった。「唯一記事が掲載されていない、と強調する必要性が分かりません」「亡くなった方に対して『唯一掲載されていない』って」「わざわざ唯一記事がないとか書く必要ありましたか」といったコメントが相次いだ。

 悔恨のつもりでも、結果として「取り上げられなかった選手」と印象づけられてしまう、という指摘である。
 
 野上さんは2025年ドラフト7位、明秀学園日立高出身。今季はファーム32試合で打率.187、4打点。一軍公式戦出場はなく、オープン戦もごく限られた出場にとどまった。二軍最終戦の9月27日広島戦では9番DHでフル出場していた。担当記者が「まだ記事掲載がなかった」と振り返る背景には、高卒捕手としてまだ紙面に載せる材料が少なかった、という取材事情があるだろう。

 問題は訃報の直後に「唯一載せていない新人」という書き方をしたこと。取材者の未練は理解できても、残された家族やチームメイト、ファンが違和感を覚える表現だったことは事実だろう。
 
(文/牛島光彦)