
三重県鳥羽市の鳥羽水族館は27日朝、ラッコ水槽の見学を終日中止すると発表した。
理由はラッコの体調不良。展示再開は未定、としている。公式Xの告知はインプレッションが60万近くまで伸び、トレンド入りした。
発表文は「本日、ラッコ体調不良のため、ラッコ水槽の見学を終日中止いたします。現時点では、展示再開は未定です」と簡潔で短い。どの個体の体調不良か、症状の詳細などは書いていない。
国内でラッコを見られるのは、いまこの鳥羽水族館だけだ。飼育しているのはメス2頭。2004年5月9日生まれのメイと、キラである。2025年1月に福岡市のマリンワールド海の中道の個体が亡くなって以降、日本の水族館のラッコはこの2頭のみになっている。
混雑対策で、2025年3月から水槽前の見学は約10人ずつ、1分間に制限されている。列の受付は通常16時30分締め。その1分すら、この日は開かない。
メイについては、5月に公式が「大切なお知らせ」を出している。高齢の影響で食事量が減り、体力の衰えが見え始めた、と伝えた。お食事タイムの変更・中止、ライブカメラ停止、飼育場所の変更もあり得るとした。その後も健康診断や給餌の頻度が増え、ライブ映像の陸上部分にモザイクがかかっていた。9月25日にも健康診断に伴うライブカメラ停止の告知が出ている。27日の終日中止がメイかキラか、両方かについて公式は特定していない。
返信欄は心配で埋まっている。「最優先で」「無理しなくていいから長生きしてほしい」「ゆっくり休んで」。ライブカメラ側が全面モザイクになっていた、と気づいた人もいた。
鳥羽水族館は電話や現場での質問を控えるよう、以前から呼びかけている。再開の日時は出ていない。
国内で見られる貴重なラッコ2頭の体調を、多くのファンが心配している。
(文/石田良治)