17日、「デイリー新潮」(新潮社)が“「三浦春馬さん他殺説」アミューズがついに法的措置 陰謀論を信じる人の心理状態は”との見出しで記事を配信した。
記事では、昨年7月18日に急逝した俳優・三浦春馬さんに関し、所属事務所・アミューズが4月20日に法務部のアカウントで投稿したツイート、4月27日に公式サイトで発表したデマ情報および誹謗中傷に対する警告や注意喚起が取り上げられている。
そして、あまりにも荒唐無稽な、多くの一般の方は「なぜこんなものを…」と感じるような内容のデマが、一部の信者化した人たちにはまことしやかに信じられていること、なぜそのような信者が生まれるのかについて綴られているのだが……。
『荒唐無稽な憶測』と『疑問』
「まさしく“唐突”という言葉がぴたりと当てはまる、三浦春馬さんの急逝。
死亡前日の夜中までドラマの撮影に臨んでいたこと、プライベートで会う約束をいくつか入れていたこと、これからの俳優として、表現者としての自身の成長に対しても、極めて前向きに亡くなる直前までたびたび語っていたこと。
どれもが、唐突な最期に直結させづらいものであり、そのため『なぜあの日、三浦さんはこの世を去る事になったのか』という解決しようのない疑問が多くの方の中に浮かび上がったことは事実でしょう。
ただ、疑問を感じた方の多くは、新潮さんの記事で指摘しているような『荒唐無稽な憶測』をしているわけではないですよね。
死亡当日の時系列が当初発表から変更になったのはどういった経緯があったのか、死亡前夜まで撮影していたドラマではテレビ越しでもハッキリ分かるほどに激ヤセしていた様子が見て取れ、なぜあそこまで痩せてしまったのか、周囲は体調の変化に気付いていたのではないか、あまりにも働かせすぎだったのではないか、などのかなり純然とした『疑問』を持ち続けているというのが実情ではないかと思います。
むしろ、『普通の春馬くんに関する疑問にピントが合わないように、新潮がオカルト寄りな記事を出したのではないか』『先月のアミューズの警告から3週間も経ってからこんな記事を出してくるなんて、鮮度優先の週刊誌にしてはおかしくない?』など、新潮の今回の記事に対する疑問が、新たに生まれてしまっているきらいすらあります」(メディア記者)
これまでに求められてもいない三浦さんの家族に関する記事をしばしば出してきていた新潮社にしては、急に斜め上な記事を出してきたような印象があるのは確かだろう。
(文/窪田翔吾)