
2022年7月に発生した安倍晋三元首相銃撃事件が実写映画化に向けて極秘裏に進行しており、主犯格である山上徹也被告役に実力派俳優の菅田将暉さんが浮上していると「東スポWEB」などが報じ、波紋を広げている。
ネット上では「テロリストの英雄化・美化につながる」との強い批判が相次ぐ中、菅田さんが過去に共産党の機関紙「しんぶん赤旗」のインタビューに応じていた事実も再注目され、思想的な偏りを懸念する声へと発展している。
報道によると、数々のヒット作を手がけてきた有名監督が、事件を「後世に残さなければならない」という意図から映画化を進めているとされている。しかし、山上被告は一審で無期懲役の判決が下されたものの現在は控訴中であり、裁判は結審していない。この段階での映画化に対し、SNSでは「あまりにも時期尚早」「被害者遺族への配慮を欠いている」といった拒否反応が殺到している。
さらに大きな懸念となっているのが、影響力を持つトップ俳優の起用だ。事件背景にある「宗教2世の苦悩」や「社会的困窮」といったデリケートな要素がクローズアップされることで、結果的に残虐な凶行を正当化・ヒロイズム化してしまうリスクが指摘されている。
この配役報道の引火点となったのが、菅田さんが過去に「しんぶん赤旗」の日曜版インタビューに登場していた事実の拡散だ。
特定の政治色を持つメディアへの露出があったことから、ネット上では「もともと左翼的な思想の持ち主だったのではないか」「今回の配役も本人の思想的背景が関係しているのか」といった憶測が飛び交い、「ファンだったのにがっかりした」という失望の声も聞かれる。
一方で、芸能界における「しんぶん赤旗」への出演は、日本共産党支持の表明に直結するわけではなく、映画や舞台のプロモーションの一環として多くの俳優や文化人が通常行う広報活動に過ぎないという冷静な見方もある。
菅田将暉さんはこれまでも、SNSの闇を描いた『Cloud クラウド』など、社会のリアルや人間の業をえぐる問題作に積極的に出演してきた。そのため、今回の報道が事実であれば「役者として批判を恐れずに時代を記録する覚悟の表れ」と肯定的に捉える関係者がいる一方で、出演を承諾した場合は「好感度が暴落する」という厳しい見解も根強く存在する。
作品が純粋な社会告発の映画となるのか、あるいは特定の偏りを持った問題作となるのか。配役の真偽を含め、今後の公式発表と制作側の動向に多大な注目が集まっている。
(文/等々力おさむ)
~ライター略歴~
山梨県出身
かつては某俳優の付き人を務めていた
現在は芸能ネタを中心にライターとして活動中