11日に公開がスタートした大泉洋さん主演の映画『新解釈・三國志』(配給:東宝)が、12月12日~13日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)にて、映画界の話題の中心にあり興行収入300億円を突破した『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(配給:東宝/アニプレックス)に次ぐ2位にランクインしたことが分かった。
初日から3日間の累計動員55万人、興行収入7億7000万円を超えるヒットスタートを切り、この後も数字を伸ばしていくと見られているのだが……。
「福田雄一監督お得意の『悪ふざけ』に付いていけないという観客の声が一定数あるんです。
好き嫌いが別れる部分も
もちろん、これまでに福田監督の作品を見たことがない初見の観客にとっては好き嫌いが別れる部分もあると思うんですが、何作も福田作品を見ている人からも『ノリについて来れてない役者がいる』『ツッコミのテンションがおかしい部分も少し…』という指摘が出ているんですよ。
これまで福田監督は『今日から俺は!!』『勇者ヨシヒコ』『銀魂』シリーズなど数々のコメディ作品を手がけ、いずれの作品でもコアなファンを獲得してきました。
ただ、今作については指摘が出ているとおり、初めて福田作品に参加した役者の一部については、うまく世界観を表現できていない部分もあったように感じました。
個人的には福田作品でお馴染みの佐藤二朗さんや、『勇者ヨシヒコ』シリーズに出演経験のある渡辺直美さんの活躍が素晴らしかったと思っています。
2人ともかなりパンチがあるキャラなんですが、もっと長時間出しても良かったんじゃないかとも思いましたよ。
とは言え、一部で否定的なコメントがあるのも人気作品の宿命でしょうし、先述のとおりもともと好き嫌いが別れるタイプの監督だけに、こういった反応や評価は折り込み済みといったところではないでしょうか」(メディア記者)
賛否両論あるのは、それだけ福田監督が大真面目に「ふざけ」きっている証といったところか。
(文/スコッティ角筈)