北海道は5日午後、新型コロナウイルス感染拡大中の札幌市を対象に「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請することを決定した。
5日の午前中には、東京五輪のテスト大会である「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」が開催され、様々な五輪本番に向けたコロナ対策が行われ、沿道での応援の自粛もお願いされていたが、現実には多くの観衆が集まっている様子も見られた。
午前中のうちから国にまん防を要請するのがスジ
「まん防を要請しないといけないほどに差し迫っている状況だったのであれば、そもそもマラソン大会の開催を中止し、午前中のうちから国にまん防を要請するのがスジでしょう。
現に『オリンピック開催のためには市民も医療従事者も犠牲になっても構わない!というのが先生方やオリンピック関係の大企業の方々やアスリートの方々の総意という事でOKなんでしょうか』『五輪ありきで、コロナ対策』と呆れや怒りを表明する声が無数に上がっています。
『鈴木道知事は首相官邸の傀儡です。道民の生命生活ではなく、どうすれば国政へとステップアップできるのか、そのことしか考えていません』という、北海道知事への痛烈な批判の声もありますね。
まん防に伴っての指示に対しても『アスリートには悪いが、当たり前の運動会や修学旅行をがまんしている子供たちとアスリートの大会とどちらが大切か考えれば、アスリートの味方はできない』と大いに疑問をぶつけるコメントも見受けられますよ」(メディア記者)
もはや多くの国民が納得するような形かどうかなど関係なく、国や自治体は、しゃにむに五輪開催に向けて奔走すると決意しているのかもしれない……。
(文/二宮誠司)