
5月6日朝、福島県郡山市の磐越自動車道上り線で発生したマイクロバス事故で、北越高校(新潟市中央区)の男子ソフトテニス部員ら21人が死傷する惨事となった。
事故では1人の生徒が死亡し、複数人が重軽傷を負うなど大きな衝撃が広がっている中、同校が8年前の2018年にも修学旅行先のオーストラリアで生徒が死亡する事故を起こしていたことが明らかになり、安全管理体制への疑問の声が上がっている。
6日午前7時40分ごろ、郡山市熱海町高玉付近で、北越高校男子ソフトテニス部員20人を乗せたマイクロバスが道路左側のクッションドラムに衝突。その衝撃でバスがガードレールに突き刺さり、バスに乗っていた17歳の男子生徒・稲垣尋斗さんが中央分離帯を越えて車外に投げ出され、失血死した。
バス乗車者と後続のワゴン車乗員を合わせて21人が死傷(死亡1人、重傷5人程度を含む)。現場に目立ったブレーキ痕はなく、警察は運転手のハンドル操作ミスや速度の見極めミスを疑っている。
バスは部活動の練習試合(福島県富岡町)に向かう途中だった。顧問は別車両で先導しており、バスには生徒と運転手のみが乗車。バスは学校が手配したもので、運転手はバス会社の営業担当者の「知人の知人」だったことが判明し、運行形態の不透明さも指摘されている。警察は運転手の若山哲夫容疑者を過失運転致死傷の疑いで逮捕した。
北越高校の灰野正宏校長は事故直後、「生徒が亡くなったことは痛恨の極み」とコメント。全校集会で生徒に説明するなど、学校は対応に追われている。
同校は2018年12月にも、オーストラリア・ケアンズ沖グリーン島での修学旅行中に高2男子生徒(当時16歳)がシュノーケリング中に溺れて死亡する事故を起こしていた。研修旅行先での水難事故として当時も大きく報じられた。
今回の事故を受け、X(旧Twitter)などでは「8年前にも生徒を亡くしていたのに…安全対策は十分だったのか」「部活遠征のバス手配に問題があったのでは」との声が相次いでいる。
(文/石田良治)