
4月16日、神宮球場で行われたプロ野球セ・リーグ、ヤクルト対DeNA戦(ヤクルト2-0勝利)で、思わぬ悲劇に見舞われた川上拓斗審判員(30)。
川上さんは審判キャリア8年目。前日の4月15日に30歳の誕生日を迎え、この日が念願の1軍球審デビュー戦だった。
8回裏、無死無走者の場面でヤクルト ホセ・オスナ内野手の打席。カウント2-1からの4球目、直球をフルスイングした際にバットが手からすっぽ抜け、後方に飛び、バットの先端が川上球審の左側頭部付近に激しく直撃した。
川上球審はマスクを外しながらよろめき、その場に倒れ込んだ。球場は騒然となり、両軍トレーナーが駆けつけブルーシートで囲んで応急処置。担架でバックヤードへ運ばれた後、救急車で病院へ搬送された。試合は約20分中断した。
日本野球機構(NPB)は17日、川上さんの負傷の状況について発表。
搬送先の医療機関で緊急手術を受け、現在も集中治療室で治療を受けているという。
同機構は「本件を極めて重大な事案として受け止めており、早急に審判員の安全確保に関する対策について、関係各所と連携しながら、頭部の保護を含めた防護措置の在り方について検討を進めてまいります。ファンの皆さま、ならびに関係者の皆さまにはご心配をおかけしておりますことをお詫び申し上げますとともに、川上審判員の一日も早い回復を心より願っております」とコメントを発表した。
(文/潮崎達至)