27日、松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)が乗用車にはねられ死亡した東京・池袋での2019年4月の事故に関する、飯塚幸三被告の被告人質問が東京地裁にて行われた。
飯塚被告は「アクセルを踏んでいないのに加速した。視線を落とすと、アクセルペダルが(運転席の)床に張り付いて見えた」「ブレーキを踏んだが、ますます加速した」などと答えた。
アクセルやブレーキなどのペダルは…
「飯塚被告は、自身の運転ミスがあったとは認めない姿勢を一貫して通しています。
この日の被告人質問でも、その姿勢は変わっていませんでした。
ただ、自動車を運転したことがある方なら当然お分かりいただけると思いますが、アクセルやブレーキなどのペダルは、運転席に座っている状態では視界に捉えることができません。
つまり、この日の“アクセルペダルが(運転席の)床に張り付いて見えた”という発言が真実であれば、一定の時間、飯塚被告は足元を覗き込んで全く前方を確認していない状態になっていたということが証明されてしまうようにも思うんですがね……」(メディア記者)
車体、あるいは自身の運転に何らかのトラブルが発生している状況での記憶ということで、曖昧な部分も多少あるとは思うが、自己中に脇見運転のような状態になっていたのであれば、新たな問題ともなりうるようにも思える。
今後の公判の行方に、引き続き注目していきたい。
(文/西島龍大)