
北海道日高町の浜本牧場で撮影されたと思われる馬房内カメラの動画が、YouTubeの限定配信から流出し、X上で拡散され、大きな議論を呼んでいる。
この動画は、生後19日程度の仔馬に対する扱いが虐待ではないかと指摘されており、牧場側は「躾」として必要だと主張していますが、ネット上では批判が殺到している。
事件の概要
●動画の内容:馬房内で仔馬を扱うシーンが映っており、男性が仔馬を地面に引きずり回したり、押さえつけて殴る・蹴るような動作を繰り返したり、怒鳴り声を上げたりする様子が確認できる。仔馬は抵抗したり逃げようとしたりしているが、力で抑え込まれているようだ。動画は複数あり、合計約2分程度のクリップで、仔馬の顔を掴んだり壁に押し付けたりする部分も含まれている。
●発端:この動画は、仔馬カメラ株式会社が運営する会員限定のライブ配信(特定の牧場の馬房を監視するもの)から漏れ、Xユーザーによって公開された。最初に拡散したポストでは、牧場に教育的意味を問いかける形で投稿され、瞬く間に数百の引用・リポストが発生した。
●牧場側の対応:浜本牧場の公式Xアカウントは、動画に対する批判に対し、「愛護団体じゃない」「理想論で馬は育たない」「ワガママは許さない」「人の安全第一」と反論。仔馬が人間に危害を加える可能性を防ぐための「参りましたとなるまで許さない」躾だと説明している。ただし、この発言自体がさらに炎上を招き、ヤクザのような言葉遣いだと非難されている。一部ツイートは削除されたり、ブロック対応を取ったりしているようだ。
●公衆の対応:Xや掲示板では、虐待として通報を呼びかける声が多く、JRA(日本中央競馬会)への指導要請も見られます。一方、馬産業界の事情を知る人からは「大型動物の制御は必要だが、この方法は過剰」「他の大規模牧場(例: ノーザンファーム)ではこんな扱いはしない」との意見が出ている。風評被害を懸念する生産者もいる。
この事案は現在進行中で、これまでのところJRAや動物愛護団体からの公式対応は確認されていない。
(文/豊田武志)