
侍ジャパンに激震が走った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝のベネズエラ戦(日本時間15日、米マイアミ・ローンデポ・パーク)で、「3番・中堅」で先発した鈴木誠也外野手(31=カブス)が、初回に負傷。戦線離脱の可能性が高まっている。
試合は大谷翔平の先頭打者本塁打で同点に追いついた直後の初回。鈴木は四球で出塁し、2死一塁から二盗を試みた。ヘッドスライディングで二塁に滑り込んだが、タッチアウト。
その際に右膝を痛めたとみられ、苦悶の表情を浮かべて引きずるようにベンチへ戻った。トレーナーらの診察を受け、緊急交代。二回の守備から森下翔太外野手が中堅に入った。
鈴木は前回2023年大会では左脇腹痛で大会直前に無念の辞退を強いられ、悔しさをバネに今大会へ挑んでいた。1次ラウンドでは韓国戦で2本塁打4打点の活躍を見せ、侍打線の原動力となっていただけに、チームへの打撃は大きい。負傷箇所は右膝の靱帯損傷または半月板損傷の可能性が指摘されており、精密検査の結果次第では準決勝以降の復帰が厳しくなる恐れもある。
侍ジャパンは1次ラウンドを突破し、勢いに乗る中でのアクシデントに、ファンからは「せっかくの活躍が…」「前回に続いて不運すぎる」「膝なら長期離脱の可能性も」と心配の声が殺到している。
カブスとの契約最終年を迎える鈴木にとって、WBCは悲願の優勝を果たす絶好の機会だった。過去の負傷離脱から「悔しさを晴らしたい」と意気込んでいただけに、チームメートもショックを隠せない様子。準々決勝以降の戦いに大きな影を落とす事態となった。
(文/潮崎達至)