昨年12月11日より全国公開となり、今なお全国各地の劇場で上映されている、三浦春馬さん最後の主演作にして大ヒットロングラン映画『天外者』(配給:ギグリーボックス、監督:田中光敏さん)。
近畿エリアでは、これまでに46の劇場で同映画が上映され、30日からは“豊岡劇場(兵庫県豊岡市)”、5月14日からは“パルシネマしんこうえん(兵庫県神戸市)”で追加上映のスケジュールが組まれているものの、現在『天外者』を上映している劇場は“MOVIXあまがさき(兵庫県尼崎市)”ただ1つとなっている。
そんなMOVIXあまがさきは、19日に劇場支配人名義でメッセージを発表した。
「日頃よりMOVIXあまがさきをご利用いただきありがとうございます。以前、こちらのスペースでお客様への感謝の意を書かせて頂いたところ、反響が多く大変驚きました。今でも連日のように『天外者』はいつまで上映するか?というお問い合わせが絶えません。その回答と致しまして、当館ではゴールデンウィーク明けの5月13日(木)まで上映を続行することと致しました。ただし、上映スケジュールの関係でやむなく休映する場合も考えられますので、当劇場の公式ホームページにてスケジュールを都度ご確認頂ければと思います。それ以上の延長の可能性も無くはありませんが、5月13日(木)をいったんの区切りとさせて頂きます。今後とも、さまざまな映画とMOVIXあまがさきで出会って頂けますと幸いです」というものだ。
希望の光的な存在
「封切から4ヶ月以上が経過し、次第に上映を終了する劇場が多くなってきましたが、それでも『まだまだスクリーンで観たい』という声は多く、早速ドリパスでの上映が決まっていくという動きも各地で起こっています。
近畿エリアでは唯一の『天外者』上映劇場となったことで、同エリアの三浦さんや『天外者』ファンの方にとって、MOVIXあまがさきさんは希望の光的な存在にもなっているようです。
そして、今回向こう3週間は上映を継続することが分かりましたので、SNSなどで喜びの声を上げる方もたくさんいますね」(メディア記者)
“いったんの区切り”“それ以上の延長の可能性も無くはありません”という部分に『天外者』に愛を注ぐファンに寄り添う姿勢が見え、“さまざまな映画とMOVIXあまがさきで出会って頂けますと幸いです”という部分には他の映画やそのファンへの配慮も見える。
MOVIXあまがさきの思いやりに溢れたメッセージだったと言えるだろう。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている