
2025年7月に公開され、吉沢亮さん主演のバンパイア・ラブコメディとして異色の話題を呼んだ映画『ババンババンバンバンパイア』。
奥嶋ひろまささんの人気コミックを実写化した本作は、450歳のバンパイア・森蘭丸(吉沢亮)が銭湯の少年・李仁(板垣李光人)の童貞を守るべく奔走するカオスなストーリーで、吉沢さんの振り切った演技と浜崎慎治監督のコミカルな演出が絶賛された。
公開後はPrime Video独占配信や舞台化も決定し、海外映画祭でも笑いが絶えない盛り上がりを見せていた。
しかし、本作を巡っては「酒に呪われた作品」との声が業界内で囁かれている。
公開直前、2024年12月30日に主演の吉沢亮さんが泥酔状態で自宅マンションの隣室に無断侵入する騒動を起こした。警視庁から住居侵入容疑で書類送検され、吉沢さん本人は「前夜から酒を飲み、記憶が飛んでいた」「トイレに行きたくて勝手に入ってしまったと思う」と説明。被害者との示談は成立し、不起訴処分となったものの、代償は大きかった。
アサヒビールのCM契約解除をはじめ、2月14日公開予定だった本作は「諸般の事情」により延期に追い込まれた。劇中で吉沢さん演じるバンパイアが男性宅に無断侵入するシーンがあるため、現実の事件と重なりイメージダウンを避けるための措置だったという。結果、約5か月遅れの7月4日公開となった。
そして今度は監督の浜崎慎治さん(49)が酒絡みのトラブルを起こした。2026年2月25日夜、東京・世田谷区で浜崎容疑者が運転するポルシェがタクシーと接触、民家の外壁に衝突。警察の呼気検査で基準値を超えるアルコールが検出され、酒気帯び運転の現行犯逮捕となった。
本人は「お酒を飲んで運転して事故を起こしたことに間違いありません」と容疑を認め、幸いけが人は出ていないものの、CM界の鬼才として知られる浜崎さんの逮捕は衝撃を与えた。au「三太郎」シリーズなどで活躍してきただけに、監督の不祥事は作品のイメージにさらなる影を落としている。
浜崎監督は『一度死んでみた』以来、吉沢さんと再タッグを組んだ本作で、原作のぶっ飛んだ世界観を忠実に再現。吉沢さんのコミカルなバンパイア像は今も高評価を維持しているが、公開から約半年経った今、主演と監督の両方が酒絡みの問題を抱えた事態に「呪い」のレッテルが貼られている。
関係者からは「せっかくの勢いが台無し」「笑いの映画がこんな展開になるとは」との声が漏れている。
キャスト・スタッフの不祥事が作品の明るいイメージを損なうのは避けられないが、本作のポテンシャルは変わらず。浜崎監督の今後の処分やコメント次第で波紋はさらに広がる可能性もある。皮肉にも「酒」が最大の敵となった本作の行方は、まだ予断を許さない。
(文/福島秀明)