
札幌地裁は2026年2月20日、北海道の私立高校の元講師が、在学中の女子生徒に対し3年間にわたり繰り返し性加害を行ったとして、女性が元講師と学校法人を相手に約1980万円の損害賠償を求めた訴訟で、元講師に1100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。学校法人への請求は棄却された。
「あしたの経済新聞」などの取材で、この元講師が人気ウェブ漫画『堕天作戦』の作者として知られる山本章一氏(50代)であることが判明。事情に詳しい関係者が明らかにした。
判決などによると、当時15歳だった女性は山本氏が担当する授業をきっかけに親しくなり、車内でキスや身体接触を繰り返された。16歳になると校外のホテルに誘われ性行為に及び、その後も関係が継続。山本氏は「父親のように」振る舞いながら「おしおき」などと称して性行為を強要。
さらに、女性に自分の排泄物を食べさせたり、身体に「奴隷」と落書きして撮影したり、屋外での裸歩行を強いるなどの極めて悪質な行為を繰り返したという。
被害女性は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、精神的苦痛が深刻化。意識を遠ざけることで対処せざるを得ず、「つらすぎて自分の心から自分を追い出すことが癖になった」と証言した。
山本氏は小学館のマンガワン、裏サンデーで『堕天作戦』を連載していたが、山本氏の体調不良を理由に、20年2月ごろから休載が続いた。22年10月1日には、同月31日をもってマンガワン、「裏サンデー」での掲載を終了すると作品公式ツイッターで発表。
このとき、掲載を終了する理由は「現在も継続中の私的なトラブル」としていた。
被害女性の代理人弁護士は「加害者の行為は極めて悪質で、被害者の人生を大きく損なった」とコメント。ネット上では「作品と作者の罪は別」と擁護する声もある一方、「こんな人が漫画描いてたのか」「堕天作戦の作者だったとは…」と衝撃が広がっている。
(文/猫山恭輔)