
SNSで爆発的に拡散された大阪市内の「暴行動画」事件が、1月20日の大阪市教育委員会の緊急会見で、「いじめ重大事態」として認定されていたものの、事案発生からすでに2ヶ月以上経過しているにもかかわらず、第三者委員会の調査が「近く始める」段階にとどまっていることが明らかになり、ネット上で「怠慢」「隠蔽体質」「殺人未遂なのに何してた?」との批判が殺到しています。
X(旧Twitter)では「#大阪いじめ殺人未遂」「#大阪市教育委員会怠慢」などがトレンド入りし、怒りの声が広がっています。
事件の概要と動画内容
問題の動画は2025年11月2日、大阪市内の臨海地区(大正区北村3丁目岸壁付近とみられる)で撮影されたもの。被害者は大阪市立小学校の男子児童(当時小学低学年)、加害者は大阪市立中学校の男子生徒ら複数名(主に中学生7〜8人)。内容は以下の通りです。
●暴行の経緯:小中学生8人で自転車で海へ遊びに来ていた。事前に「到着が最後になった者が海に入る」というルールがあり、被害児童が最後になった。
●首絞め:海に入るか首を絞められるかを迫られ、海に入ることを拒否したため、1人から後ろから裸絞め。被害者は苦しみもがき、失神寸前になる様子が映っている。
●海への突き落とし:首絞め後、複数人で海に飛び込み、被害児童も強制的に海に入れられた。一度岸壁に上がったが、再び海に落とされる。
●周囲の反応:加害者らは笑いながら撮影・はやし立て。被害児童は泣き叫びながら抵抗するが、誰も止めない。
動画は約42秒のメインクリップと短尺版が複数あり、合計で75秒超。加害者側は「悪ふざけ」「仲直りした」と主張する声もあるが、ネット上では「殺人未遂」「一歩間違えれば溺死」「暴行・傷害・恐喝罪成立」との指摘が優勢です。
大阪府警は昨年中に複数の中学生を事情聴取し、児童相談所へ通告済みですが、刑事処分は未発表(未成年者のため非公表の可能性大)。
大阪市教育委員会の対応と「2ヶ月放置」の批判
市教委によると:
●2025年11月23日:第三者(8人以外の保護者)から学校へ連絡、市教委に報告。
●11月下旬:いじめ重大事態に該当すると認定。学校側は動画保存生徒に削除指導。
●2026年1月現在:SNS拡散で二次被害が発生。1月20日会見で「重大事態」再確認、第三者委員会調査を「近く開始」と発表。
しかし、重大事態認定から2ヶ月以上経過しても第三者委員会が未設置・調査未着手だった点が最大の批判点。
「いじめ防止対策推進法」では重大事態発生時、学校・教育委員会は速やかに第三者による調査を実施する義務があるため、「なぜ11月認定で即動かなかった?」「動画拡散されてから慌てて動くのか」「怠慢すぎる」との声が噴出しています。
(文/二宮誠司)