
地方競馬の兵庫県競馬組合(園田・姫路競馬)が1月14日、所属する騎手5名が調整ルーム(控室)への通信機器(スマートフォンなど)持ち込み違反を犯していたとして、14日・15日の2日間、騎手変更命令を発動したと発表した。
1月16日以降は処分委員会の処分が決定するまでの間、騎乗を拒否する措置も取られ、中央競馬(JRA)で相次ぐ同様の不祥事に続き、地方競馬でも再発防止が課題となっている。
処分対象は、鴨宮祥行(32、西脇・栗林徹治厩舎)、長谷部駿弥(26、西脇・永島太郎厩舎)、大山龍太郎(22、西脇・坂本和也厩舎)、高橋愛叶(19、西脇・栗林徹治厩舎)、中田貴士(39、西脇・野田忍厩舎)の5騎手。
組合によると、第23回園田競馬第3日(1月13日)において、調整ルームへの通信機器持ち込みが確認されたため。外部通信の有無は確認されなかったものの、「競馬の公正を損なう重大な注意義務違反」と認定されている。中田騎手は該当日の騎乗予定がなく、変更命令の対象外。
姫路競馬場では、JRA同様に八百長防止のため、レース開催期間中の調整ルームで通信機器の持ち込み・使用を厳禁としている。入室時にはロッカー預けが義務付けられており、違反者は過去にも戒告や短期停止処分を受けていたが、5人同時の発覚は異例。
組合関係者は「再発防止のため、監視強化と全騎手への再教育を実施する」とコメントしている。
ネット上では「JRAのスマホ事件の再来?」「地方も厳しく取り締まれ」「若手が多いのが気になる」との声が相次ぎ、競馬ファンの間で再び議論が沸騰。近年、JRAでは2023年の若手6人処分(今村聖奈、永島まなみら30日停止)を皮切りに、水沼元輝(9ヶ月停止)、永野猛蔵(12ヶ月停止・引退)など厳罰化が進んでいるが、地方競馬でも同様のコンプライアンス教育の必要性が指摘されている。
この措置により、対象騎手らは14・15日のレース騎乗ができず、16日以降も処分決定まで騎乗不可。所属厩舎やファンに影響が出る見込み。
兵庫県競馬組合は「公正な競馬開催を最優先に、再発防止に全力を尽くす」と強調。競馬界全体の信頼回復に向けた取り組みが急務となっている。
(文/豊田武志)