
12月14日に福岡市中央区のみずほPayPayドーム福岡(通称PayPayドーム)と隣接する商業施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」で発生した男女刺傷事件で、逮捕された容疑者がHKT48のイベント常連客だったことが明らかになる中、SNS上では新たな情報が拡散されている。
犯人がアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」のファンクラブ(FC)にも入会していたとの指摘があり、同グループのメンバーも標的だった可能性が浮上している。
事件は14日午後5時頃に発生。まず、PayPayドーム1階の関係者用駐車場エレベーターホール付近で、HKT48運営会社のスタッフ男性(44)が胸を刃物で刺された。男性は不審な人物に声をかけ、注意した直後に襲われたとみられている。
その直後、隣接商業施設の1階出入口付近で、Hey! Say! JUMPのライブを観終えた女性(27)が背中を刺されるという連続事件となった。
警察は15日未明、糸島市在住の無職・山口直也容疑者(30)を殺人未遂の疑いで逮捕。容疑者は「殺そうと思って刺した」と供述しており、HKT48劇場のイベントに月に5~6回通う常連客だったことが判明している。被害男性スタッフとは出待ち行為を巡るトラブルがあったとみられ、女性被害者とは面識がない通り魔的な犯行とされている。
こうした中、X(旧Twitter)上で影響力のあるアカウントが新たな情報を投稿し、注目を集めている。
16日正午前にこのアカウントは「HKTの事件、犯人の男はジャニオタでもあってJUMPのFCにも入ってたとの情報……」と投稿。この投稿は数時間で数千のいいねを集め、拡散されている。
同投稿によると、容疑者はHKT48だけでなくHey! Say! JUMPのファン活動も行っており、ファンクラブ会員だった可能性が指摘されている。当日、PayPayドームではHey! Say! JUMPのライブが開催されており、女性被害者が同コンサートの観客だったことを考えると、単なる無差別犯行ではなく、アイドル関連の複数のターゲットを意識した犯行だった可能性も否定できないとの見方が広がっている。
ただし、この情報は現時点で警察の公式発表ではなく、SNS上の未確認情報である。事件の全容解明にはさらなる捜査が必要だ。
アイドルイベントが集中する施設での凶悪事件に、ファンや関係者の間では衝撃が広がっている。警察は容疑者の動機や計画性を詳しく調べている。
(文/一ノ瀬亘)