日本ハム・伏見寅威、阪神・島本浩也との電撃トレードは「出場機会」求めた本人意向か | The Audience
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日本ハム・伏見寅威、阪神・島本浩也との電撃トレードは「出場機会」求めた本人意向か

日本ハム・伏見寅威、阪神・島本浩也との電撃トレードは「出場機会」求めた本人意向か
伏見寅威・島本浩也

 プロ野球界に衝撃が走った。14日、北海道日本ハムファイターズと阪神タイガースが、伏見寅威捕手(35)と島本浩也投手(32)の交換トレードを発表した。

 両球団の補強ポイントがぴたりと合致した「電撃の1対1トレード」だが、関係者によると、移籍のきっかけは伏見本人の「出場機会を増やしたい」という強い意向だったという。日本ハム移籍から3年目で迎えた今オフ、ベテラン捕手の決断が新たなステージへの扉を開いた。
 
 伏見は2012年ドラフト3位でオリックスに入団。19年に左アキレス腱断裂の大怪我を乗り越え、21年はチーム捕手トップの91試合に出場しリーグ優勝に貢献。22年には日本一の立役者となった。オフに国内FA権を行使し、地元・北海道の日本ハムへ移籍したが、今季は64試合の出場に留まり、打率.241、2本塁打、11打点。プロ通算633試合で打率.233、21本塁打、142打点を記録するベテランながら、若手の台頭で正捕手争いが激化し、スタメン機会が限定的になっていた。

 球団関係者は「伏見選手自身から、関西球団へのトレードを希望する声があった。出場機会を求めての決断で、阪神の捕手陣に厚みを加えられる経験豊富な選手として、阪神側も即戦力として評価した」と明かす。阪神は正捕手の梅野隆太郎と坂本誠志郎が軸を担う中、控え捕手の即戦力獲得が急務。ドラフトでも捕手候補が少なく、伏見の加入でローテーションの安定が期待される。
 
 一方、日本ハムに移籍する島本は、10年育成ドラフト2位で阪神入団。14年に支配下契約を勝ち取り、19年には自己最多63試合に登板するなど、勝ちパターンの左腕として活躍。20年のトミー・ジョン手術、22年の再育成契約を乗り越え、23年は35試合でリーグ優勝に貢献した。今季は16試合で2勝1敗、防御率1.88と安定感を発揮したが、阪神のブルペン強化が進む中、出番が限られていた。通算204試合登板のベテラン左腕は、日本ハムの中継ぎ左腕不足を補う即戦力として期待大だ。

 日本ハムの栗山英樹CBO(64)は発表後、「野球界全体、チームのため、選手のためプラスになると信じています。選手一人ひとりが一番いい選択を」とコメントした。
 
 SNSではファンから驚きの声が相次いだ。「伏見さんが出たいって本人の意向か…エスコンで寅威コールしたかったのに」「島本は中継ぎ左腕不足のファイターズにぴったり!」「阪神ファンとして伏見の関西復帰歓迎だけど、島本ありがとうの気持ちでいっぱい」と、複雑な心境を吐露する投稿がトレンド入りした。
 
(文/公文裕介)