
今年4月にデビューを飾ったばかりの園田競馬所属の新人騎手・米玉利燕三さんが、わずか半年あまりで突然の引退を余儀なくされた。
この異例の速さでのキャリア終了の背景について、元リーディング騎手の瀧川寿希也さんが「騎乗停止30日程度の不祥事」と指摘。重大な規律違反が関わっていることを示唆している。
瀧川さんの投稿によると、問題の発端は、騎手調整室でのスマートフォン使用。競馬界では八百長防止のため、騎手がレース前に外部と連絡を取ることを禁じており、調整室での携帯電話の持ち込み自体が厳しく規制されている。
しかし、米玉利騎手はこれを繰り返し行い、さらに発覚後に「使用していない」と虚偽の申告を続けたことが致命的だった。最終的に通話記録が明るみに出たことで、事実が露呈し、彼の騎手としての居場所は完全に失われたという。
瀧川さんは、米玉利騎手の技術を「めちゃくちゃ上手かった」と高く評価しており、デビューからわずか半年でその才能が潰えたことを惜しんでいる。
もしこの不祥事がなければ、さらなる活躍が期待された若手騎手の一人だっただけに、競馬ファンの間でも驚きと残念がる声が広がっている。
(文/豊田武志)