
北海道日本ハムファイターズ(以下、日本ハム)は20日、日本シリーズ進出をかけた運命のパ・リーグCSファイナルステージ第6戦を前に、野村佑希の登録を抹消する可能性が指摘されている。
前日の第5戦、9回表。日本ハムが7-1と大量リードを築いていた場面で、野村は代打として登場。
野村は三塁線近くに詰まった打球を放ったが、すぐに走り出せば一塁セーフの可能性が高く、場合によってはホークス側が打球がファールゾーンに切れるのを待つ展開も考えられた。
しかし、野村は打球の行方をしばらく見つめ、走り出すのが遅れた上、ようやく走り始めてもタラタラとした走り方で一塁に向かい、余裕のアウトとなった。
この怠慢走塁は、ファンから「野村のあの走塁はガッカリ」「7-1でも士気を下げるようなプレーはありえない」「自分の置かれてる立場を理解してない」「これではチーム内競争で負け続けるし、どんどんチャンスが減る」など、多くの批判を招いていた。
野村に代わって一軍登録を勝ち取るのは、昨オフに現役ドラフトでホークスからファイターズへ移籍。勝負強さと巧さを併せ持った打撃で、春先には殊勲打を幾度も放った吉田賢吾の名前が取り沙汰されている。
大一番を前に、新庄剛志監督がどのような決断をするのか、ファンが大きな注目を寄せている。
(文/公文裕介)