元日本ハム・加藤豪将、球界の大先輩・小早川毅彦が提唱した「MLBホームラン王は上からボールを叩いている」を解析動画添えて論破 | The Audience
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元日本ハム・加藤豪将、球界の大先輩・小早川毅彦が提唱した「MLBホームラン王は上からボールを叩いている」を解析動画添えて論破

元日本ハム・加藤豪将、球界の大先輩・小早川毅彦が提唱した「MLBホームラン王は上からボールを叩いている」を解析動画添えて論破
加藤豪将・小早川毅彦

 現在はMLB、トロント・ブルージェイズの分析官として活躍する、元北海道日本ハムファイターズの加藤豪将氏(36)が、X(旧Twitter)上でフィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバー(32)のスイング解析動画を投稿し、球界の大先輩・小早川毅彦氏(59)が提唱する「ホームラン王は上からボールを叩いている」という説をデータに基づいて論破した。

 加藤氏は「シュワーバーの平均スイングアングルは約15度で、MLB全224打者中23番目に高い数値です。バットトラッキングが導入された2023年以降、“上から叩いて角度をつけている(=アッパースイング角がマイナス)”打者はMLBにはいません」との分析を提示。
 
 動画付きの投稿は、野球ファンや指導者から「目から鱗」「データで証明された」と高評価を受け、論争を巻き起こしている。

 小早川毅彦氏は、元プロ野球選手であり、現在は野球指導者・評論家として活躍。2025年10月14日のX投稿で「今年のホームラン王を獲ったシュワーバーは、やはり上から叩いて打球に角度をつけています」との持論を展開し、少年野球・少女野球の指導者やファンを対象に「上から叩くスイングの重要性」を訴えた。この投稿には、シュワーバーのバッティング練習風景を収めた動画が添付され、「#シュワーバー #ホームラン王 #打点王 #打ち方 #小早川毅彦」のハッシュタグが付けられていた。
 
 小早川氏の主張は、従来の日本野球における「上から叩くスイング」が長打を生むという常識に根ざしている。実際に、過去の日本プロ野球では「上から叩く」スイングの名手が数多く存在し、そのスタイルが少年野球の指導現場でも重視されてきた。

 しかし、近年のMLBではバットトラッキング技術の進化に伴い、データに基づいたスイング解析が主流となり、「アッパースイング(上方向へのスイング)」が長打率を上げる最適解とされる傾向が強まっている。
 
 これに対して、加藤豪将氏は14日夜、X上でシュワーバーのスイングを解析した動画を公開。動画はStatcast(MLBのデータ解析システム)による3Dモデリングを基に、シュワーバーのスイングアングル(バットの軌道が地面に対してどの角度でボールに当たるかを示す指標)を視覚的に解説している。投稿文では「シュワーバーの平均スイングアングルは約15度で、MLB全224打者中23番目に高い数値です」と明記。さらには「バットトラッキングが導入された2023年以降、“上から叩いて角度をつけている(=アッパースイング角がマイナス)”打者はMLBにはいません」と断言し、小早川氏の「上から叩く」説をデータで覆した。
 
(文/有村和巳)
 
 ~ライター略歴~
 静岡県出身
 大学までは野球部で白球を追いかけていた
 今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している