
10月6日、漫画家・イラストレーターの江口寿史氏が過去に手掛けたジーンズブランド「エドウィン(EDWIN)」とのコラボレーション作品に、競合ブランド「リーバイス(Levi's)」の写真を無断でトレースしていた疑惑が浮上し、大きな波紋を呼んでいる。
発端はあるX(旧Twitter)ユーザーが投稿した内容で、江口氏がエドウィン向けに制作したイラストが、ファッション雑誌の写真をほぼそのまま模写したものだと指摘された。
この問題は、クリエイターの倫理観や著作権を巡る議論を再燃させ、ネット上では激しい批判が飛び交っている。
問題の投稿では、江口氏が2019年~2020年にエドウィンとのコラボで制作した「ジーパン女子」シリーズのイラストが、女性ファッション雑誌『non-no』の撮影写真を参考にしていると指摘。具体的には、モデルが着用するリーバイスのジーンズやポージングが、雑誌のページとほぼ一致していることが画像比較で明らかになった。
投稿には、江口氏のイラストとその原案とされる雑誌の写真が並べられ、服装(ストライプシャツやジーンズ)、座り方、シューズに至るまで驚くほど酷似していることが一目瞭然。さらには、江口氏が自身のInstagramで「古着・デニムマニア」を自称している点も、「競合ブランドの写真をパクるのは矛盾している」との批判を呼んでいる。
江口寿史氏のトレース疑惑は、エドウィンとのコラボ作品に留まらず、彼のキャリア全体に暗い影を落としている。ファンは「センスやスキルを疑うレベル」と失望を表明し、企業側もリスク管理の甘さを反省せざるを得ない状況だ。
(文/江口のりお)