
「STARTO ENTERTAINMENT」所属の人気アイドルグループ「Aぇ! group」のメンバー、草間リチャード敬太容疑者(29)が、公然わいせつ容疑で逮捕された事件で、新たな疑惑が浮上している。
逮捕時の所持品が身分証のみで、財布や携帯電話を一切持っていなかったことが警視庁関係者から明らかになり、X(旧Twitter)上で「ハメられた説」を推す声が急激に広がっている。
一方、事件現場とされる新宿区のビルには知る人ぞ知る「ハッテン場」(出会い系イベントの場)施設が入っていることが指摘され、その独特のシステムが事件の真相を曖昧にしているとの声も相次いでいる。
事件は10月4日午前5時半頃、東京・新宿区新宿2丁目のビルのエントランス付近で発生した。
捜査関係者によると、草間容疑者は酒に酔った状態で下半身を露出するなどの行為をし、通行人の30代男性が目撃して110番通報。駆けつけた警視庁新宿署の警察官にその場で現行犯逮捕された。草間容疑者は容疑を認めているとみられるが、詳細な認否は明らかにされていない。
事件の詳細が徐々に明らかになる中、警視庁関係者の話として報じられたのが、草間容疑者の逮捕時の所持品だ。所持していたのは身分証のみで、財布、携帯電話は所持していなかったという。この点が、X上で「ハメられた説」を加速させる火種となった。
「アイドルが新宿の夜遊びでそんな無防備な状態になるはずがない。誰かに誘われて行った先で、財布や携帯を預けさせられたんじゃないか?」「身分証だけ持って出歩くなんて不自然。絶対ハメられたよ。これで警察沙汰にされたら、復帰は厳しい」との投稿が相次ぎ、関連ハッシュタグ「#草間リチャードハメられた」が一時トレンド入り。
ファンの一部は、草間容疑者のこれまでのクリーンなイメージを挙げ、「リチャはそんな人じゃない。誰かの罠だ」と擁護する声が目立つ。一方、懐疑派からは「酒の勢いとはいえ、プロ意識が足りない」との厳しい意見も飛び交っている。
事件の舞台となった新宿区のビルは、地元で「ハッテン場」として知られる出会い系イベントの会場だったことが、Xの投稿や一部メディアで指摘されている。特に、逮捕直前に開催されていたという「尺犬Day」と呼ばれるイベント(詳細は非公開だが、参加者が全裸や特殊な衣装で交流するものとされる)が関連づけられ、波紋を呼んでいる。
ハッテン場のシステムでは、参加者が入場時に財布や携帯電話をロッカーや運営に預けるのが一般的で、「盗難やトラブル防止」の名目だという。しかし、これが逆に「ハメられた」状況を生む要因になるとの指摘が相次いだ。「携帯がないと助けを呼べない。服を盗まれたり、強引に外に連れ出されたりしたら終わり」「新宿のハッテン場は特にヤバい。イベント主催者が警察にチクるケースもある」との体験談めいた投稿がリツイートを重ねた。
ある匿名アカウントは、「リチャが友達を待つために全裸で入口に出てきたら、たまたまパトロール中の警察に見つかっただけかも。ハッテン場のルールが古くて危険」と分析。こうした声は、事件を単なる「アイドルの不祥事」から、社会的な問題(性的マイノリティの安全保障)へ広げるきっかけとなっている。一方で、「ハッテン場に行ってる時点でアウト。アイドル失格」とのバッシングも根強く、意見は二極化している。
なお、議論こそ過熱しているものの、草間容疑者がハッテン場を利用していたかどうかは不明だ。
(文/野村翔太)