
メジャー1年目の激動を乗り越え、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手(23)が、「大魔神」の名を継ぐ時が来た。
10月2日(現地時間10月1日)、ワイルドカードシリーズでの劇的な勝利を締めくくった最終回のマウンドで、佐々木は三者凡退に抑え、2奪三振を奪取。スタンドから沸き起こる大歓声の中、ファンが叫んだのは「大魔神・佐々木!」という声だった。
横浜ベイスターズ、シアトル・マリナーズなどで活躍した佐々木主一氏の異名を「襲名」し、ドジャースの新クローザーとして君臨する新章が幕を開けた。
この日、ドジャースはシンシナティ・レッズとのワイルドカードシリーズで2勝0敗とし、ディビジョンシリーズ進出を決めた。先発の山本由伸投手が7回途中まで2失点(自責点0)の好投を見せ、大谷翔平選手がタイムリーで打点を挙げると、終盤のピンチを招きながらもチームは8-4で快勝。
試合のハイライトは9回裏、佐々木の登板だった。時速162.7kmの剛速球と鋭いスプリッターで相手打者を圧倒。レッズ打線に付け入るスキを与えず、チームを次なるステージへと導いた。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している