
日本ハムは29日、第一次戦力外通告の対象として古川裕大捕手(27)と来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。
古川は「自分的にも薄々感じていた部分はあった。野球はもう辞めるつもり。引退という形になる」と現役引退を示唆した。
古川は上武大から2020年ドラフト3位で入団。プロ2年目の22年には36試合に出場。23年は17試合、24年は1試合、今季は1軍出場はなかった。
古川は今月3日、自身のnoteアカウントで「暇なベンチ」と題したブログを公開し、9月7日にX(旧Twitter)でも告知。
同ブログは、一軍での出場機会が少ない中での葛藤やベンチでの心情を綴ったもので、一部で「病みブログ」や「不貞腐れブログ」と揶揄された。
内容には、プロ野球選手としてのプレッシャーや将来への不安が含まれ、ファンからは「プロとして不適切」「メンタルが心配」「水面下で戦力外通告を受けたのかも」「戦力外の話の有無は分からないけど、こんなブログを投稿すれば新庄監督の耳にも当然入るし、引退を自ら早める行為」といった賛否両論の声が上がっていた。
この日の「1人だけ戦力外を先行発表」という日本ハムの姿勢からは、同ブログが古川の選手生命を縮めた可能性は十分考えられる。
(文/公文裕介)