お笑いコンビ「アインシュタイン」の稲田直樹さん（40）が、2024年にInstagramのダイレクトメッセージ（DM）を通じて女性に性的な画像を要求したとする疑惑で注目を集めていたが、このほど警視庁が不正アクセス禁止法違反の疑いで久保智成容疑者（32）を逮捕し、稲田さんの潔白が証明された。
2024年7月、暴露系YouTuberのコレコレ氏が自身の配信で、稲田さんが女性ファンに対し、ABEMA TVの企画を装って性的な画像を要求するDMを送ったとする告発を公表。これにより、稲田さんは「セクハラメッセージ送信」の疑惑に直面し、SNS上で大きな議論を呼んだ。
告発を受け、稲田さんは即座に自身のXで「全く身に覚えがない」と疑惑を否定。さらに8月1日には「僕のセキュリティ管理が甘く不正ログインされた形跡がありました」と説明し、警察に相談していることを明かしていた。
稲田さんは、自身のアカウントが乗っ取られ、知らない間に多くのフォロワーをブロックしていたことや、不適切なメッセージが送信されていた可能性を指摘。ファンや関係者に謝罪しつつ、自身の関与を完全に否定していた。しかし、一部では「不正ログイン」という説明に疑問を呈する声もあり、真相究明が待たれていた。
9月5日、警視庁サイバー犯罪対策課は、稲田さんのInstagramアカウントに不正ログインしたとして、住所・職業不詳の久保智成容疑者（32）を不正アクセス禁止法違反の疑いで再逮捕した。
逮捕容疑は、2024年7月2日から10月14日にかけて、稲田さんおよび20代のプロスポーツ選手のアカウントに計17回にわたり不正ログインしたというもの。久保容疑者は、稲田さんの生年月日やアカウント名などの公開情報からパスワードを推測し、アカウントを乗っ取ったとみられている。
警視庁によると、久保容疑者は黙秘しているが、稲田さんのアカウントから女性に性的な画像を要求するメッセージが送信された時期と、不正ログインの時期が一致していることから、警察は久保容疑者がこれらのメッセージ送信に関与した可能性が高いとみて捜査を進めている。
この逮捕により、稲田さんが主張していた「不正ログインによるアカウント乗っ取り」が事実であったことが裏付けられ、疑惑の潔白が証明された形となった。稲田さんは2024年8月の時点で警察に被害を相談しており、今回の逮捕は彼の主張を裏付ける決定的な展開となった。
騒動後、稲田さんはTBS系『ラヴィット！』などの番組出演で「不正ログイン」をイジられる場面もあったが、一部視聴者からは「被害者がいるのに軽く扱うべきではない」との批判も出ていた。今回の逮捕を受けて、稲田さんへの風評被害が収束し、ファンや視聴者からの信頼回復につながることが期待される。
（文／スコッティ角筈）
～ライター略歴～
長崎県出身
本人曰く「ヲタク」として生きていくためにライター稼業を始めたという
アイドルやドラマ関連の記事を多く執筆する