
ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が9月3日、傘下3Aオクラホマシティでのリハビリ登板を続ける佐々木朗希投手(23)について、「3Aの打者相手なら、もっと結果が出てほしい。今はペナントレースの真っ只中だから、今の先発陣に割って入るには圧倒的な結果が求められる。彼自身の危機感も必要」と厳しいコメントを残した。
この発言は、佐々木の復帰が期待される中での最新の3A登板での不振を受け、監督の失望と危機感の欠如を指摘するもので、ネット上で大きな議論を呼んでいる。佐々木のメジャー復帰が遠のく中、ドジャースのポストシーズンに向けた課題が浮き彫りとなった。
佐々木は、2025年1月にドジャースとマイナー契約を結び、日本プロ野球(NPB)の千葉ロッテマリーンズで10勝5敗、防御率2.35を誇った実績から大きな期待を集めた。しかし、5月9日の登板を最後に右肩インピンジメント症候群で故障者リスト(IL)入り。6月20日には60日ILに移行し、8月から3Aでリハビリ登板を開始したが、結果は芳しくない。
最新の9月2日の登板では、1回に2本塁打を含む4失点を喫し、4イニングで防御率7.07、WHIP1.79と苦戦。速球の平均球速も94.4マイル(約152キロ)と、NPB時代の100マイル超(約161キロ)から大きく低下している。
ロバーツ監督は、佐々木の3Aでのパフォーマンスについて、「我々の先発陣は好調で、基準は高い。ペナントレースの終盤では、即戦力として支配的な投球が必要」と強調。さらに、「彼自身が危機感を持ってゾーンを攻め、制球を磨く必要がある」と、佐々木のメンタル面での課題を指摘した。
この発言は、佐々木がメジャーの厳しい競争環境に適応できていないとの見方を示しており、復帰時期について「現時点で具体的な計画はない」と慎重な姿勢を見せた。
ロバーツ監督の発言を受け、Xでは「#佐々木朗希」「#ドジャース」がトレンド入り。「ロバーツ厳しすぎ」「佐々木に危機感がないってどういうこと?」と驚きの声が上がった。
あるユーザーは「NPBで無双してた佐々木がこんな評価はショック」「大谷や山本と比べられるプレッシャーやばそう」と投稿。一方で、「ペナントレース終盤に中途半端な投手は使えない」「ロバーツの言う通り、佐々木はもっと結果出さないと」と監督の厳しい姿勢を支持する声も。
(文/潮崎達至)