
第107回全国高校野球選手権(甲子園)の準決勝第1試合(2025年8月21日、阪神甲子園球場)で、県岐阜商(岐阜)と日大三(神奈川)が激突。
準々決勝・横浜戦でいくつもの不利な判定に遭った県岐阜商は、この試合でも「誤審」被害を受けた。
2回裏、県岐阜商の攻撃。1-1に追いつきなおも一死一塁の場面。一塁ゴロ併殺となったこの場面、打者ランナーは明らかに一塁への送球より早く一塁ベースへと到達していたにもかかわらず、一塁塁審の判定はアウトだった。
なお、県岐阜商が準々決勝で受けた主な疑惑の判定は以下のとおり
1.死球判定:横浜の奥村頼人が受けた死球。映像ではボールが体に触れていないように見えたが、奥村のアピールを受け審判は死球を宣告。これが横浜の反撃の勢いを加速させた。
2.ダブルプレー判定:県岐阜商業の守備機会で、ダブルプレーが成立したかに見えた場面がセーフと判定。ネット上では「足が離れていないのにセーフはおかしい」との声が上がった。この判定および誘発されたエラーも相まって、横浜に3点が入るきっかけとなった。
3.サヨナラヒットのファール判定:県岐阜商業の攻撃で、サヨナラヒットと思われた打球がファールと判定された。ボールが落ちたところもフェアゾーンぎりぎりに入っていたように見えただけでなく、その直前にフェアゾーン内で横浜の野手が打球にわずかに触れていたことが映像で確認されている。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している