
第107回全国高校野球選手権(甲子園)の準々決勝第3試合(2025年8月19日、阪神甲子園球場)で、県立岐阜商業高校(岐阜)が横浜高校(神奈川)に延長11回タイブレークの末、8-7で劇的なサヨナラ勝利を収め、16年ぶりのベスト4進出を果たした。
この試合では複数の疑惑判定が物議を醸し、ネット上で「誤審祭り」とまで呼ばれるほどの議論を巻き起こしている。
県岐阜商業は、審判の不利な判定をいくつも跳ね除け、驚異的な粘りで春夏連覇を目指した横浜を下した。
主な疑惑判定は以下の3つ
1.死球判定:横浜の奥村頼人が受けた死球が「当たっていない」との指摘。映像ではボールが体に触れていないように見えたが、奥村のアピールを受け審判は死球を宣告。これが横浜の反撃の勢いを加速させた。
2.ダブルプレー判定:県岐阜商業の守備機会で、ダブルプレーが成立したかに見えた場面がセーフと判定。ネット上では「足が離れていないのにセーフはおかしい」との声が上がった。この判定および誘発されたエラーも相まって、横浜に3点が入るきっかけとなった。
3.サヨナラヒットのファール判定:県岐阜商業の攻撃で、サヨナラヒットと思われた打球がファールと判定された。ボールが落ちたところもフェアゾーンぎりぎりに入っていたように見えただけでなく、その直前にフェアゾーン内で横浜の野手が打球にわずかに触れていたことが映像で確認されている。
これらの判定に対し、Xでは「審判が横浜びいきすぎる」「誤審がなければ県岐阜商業の勝利はもっと早かった」との声が多数。一方で、「審判も人間、仕方ない」「県岐阜商業の勝利がすごい」と擁護する意見も見られた。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している