
19日、第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)の準々決勝第3試合として行われた県立岐阜商業と横浜の一戦。
9回を終えて4-4で延長タイブレークにもつれこんだこの試合。延長10回表に横浜が相手のミスもあり一挙に3点を挙げると、直後に県岐阜商も連打で3得点し7-7で再び同点に。
延長11回は、表の横浜が無得点だったのに対し、裏の県岐阜商は二死からのタイムリーヒットで見事なサヨナラ勝ちを収め、準決勝の切符を手にした。
スコア的にも試合内容的にも非常に素晴らしいものとなったが、唯一、水を差したのが審判の判定だった。
6回表、一死満塁から、二塁ゴロダブルプレーで横浜の攻撃は無得点に終わったかに見えたが、二塁から一塁への送球がわずかに高くなり、県岐阜商の一塁手は軽くジャンプしつつ捕球。それでも十分にアウトのタイミングに見えたが、一塁塁審はやたらと時間をかけたうえでセーフの判定。
この間にランナーが生還、県岐阜商は慌てて本塁へと送球したがベースカバーがおらずさらにもう1人の生還を許すなど、この回3点を失うことになった。
さらに、10回裏。県岐阜商は連打で7-7の同点となった後、一死一三塁から代打・丹羽駿太くんを送ると、丹羽くんが初球をとらえライト線際にライナー性の打球を放った。これを横浜の今村くんが飛び込みながら捕球を試みるもわずかに届かず。打球はライン上ぎりぎりに落ちたようにも見え、さらには今村くんがフェアゾーンでわずかに触れているようにも見えた。しかし、これも審判の判定はファールだった。
プロ野球であれば確実にリクエストの対象となっていたプレーが、いずれも横浜サイドに有利な判定となったことで、SNSなどでは「試合は素晴らしいけど、横浜に肩入れしてる印象の判定が続いたのだけ残念」「良い試合だけに、変な誤審はやめてほしい」「横浜は悪くないのに、審判のせいでヒールみたいに見られるの可哀想」「審判が横浜に勝たせたすぎる」といった声が聞かれた。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している