
広島県の名門・広陵高校野球部で発覚した集団暴行事件を巡り、8月10日に緊急で開催された野球部員の保護者説明会。
会の後、堀正和校長が「誰一人、質問の手が上がらず、我々の意に同意してくれている様子がうかがえました」とメディアを通じ報告。
すでに、その状況に違和感を訴える声が多数上がっていたが、同校が恫喝同然の対応をとっていたとSNSで指摘が上がり、あらためて炎上する事態となっている。
広陵野球部の保護者説明会では、質問時に「息子のポジションと名前を言う」ルールを設けており、「下手に質問したら部内での立場が悪くなるかもしれない。ともすれば退学もあり得る」という保護者心理がはたらいた結果、誰も質問の手を上げなかったという。
これが事実であれば、堀校長の「我々の意に同意してくれている様子がうかがえました」というセリフがますます白々しいものとなる。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している