
第107回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)に出場中の広陵高校(広島)が10日、大会中に異例の出場辞退を表明した。
決定打となったのは、7日に新たにSNS上で告発された「性的暴行を含む複数部員による不適切行為」「中井哲之監督らによる暴行疑惑」の詳細が、世論や関係者に強い衝撃を与えたことだとみられる。
7日に行われた初戦(対旭川志峯)までに、騒動は極めて大きなものとなっていたにもかかわらず、同試合前の辞退はせず、このタイミングでの出場辞退決定となった背景に、部員間の暴行・性加害事件に加え、広陵の甲子園通算80勝、中井哲之監督の40勝達成、3年連続出場記録の継続を優先したとの見方も一部で広まっている。
SNSでは「80勝と40勝を達成して即辞退は出来すぎ」「記録のために出場したのでは」との声が上がっている。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している