【高校野球】広陵、急転直下「出場辞退」か 生徒による暴行事件の悪質さや監督の暴行疑惑、広島県高野連との関係などで初戦直前に批判殺到 | The Audience
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【高校野球】広陵、急転直下「出場辞退」か 生徒による暴行事件の悪質さや監督の暴行疑惑、広島県高野連との関係などで初戦直前に批判殺到

【高校野球】広陵、急転直下「出場辞退」か 生徒による暴行事件の悪質さや監督の暴行疑惑、広島県高野連との関係などで初戦直前に批判殺到
阪神甲子園球場

 第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)が8月5日に開幕した中、広島県代表・広陵高校野球部を巡る重大な問題が波紋を広げている。

 今年1月に発覚した部員間の暴行事件の詳細がSNS上で拡散され、監督による暴行疑惑や広島県高野連の対応にも批判が集まり、初戦を翌日に控えた広陵に対し「出場辞退」を求める声が急増している。
 

■事件の概要:カップラーメンきっかけの集団暴行

 問題の発端は、2025年1月下旬に広陵高校野球部の寮内で起きた暴行事件だ。学校側によると、当時1年生の部員が寮での禁止行為(カップラーメンの飲食)を行ったことをきっかけに、複数の2年生部員が「指導」と称して暴行を加えた。
 
 被害者への聞き取りによると、暴行は「正座させられ10人以上に囲まれ蹴られた」「顔を殴られ、死ぬかと思った」といった壮絶な内容で、さらには性的な強要もあったとされる。
 
 これらの詳細は、被害者の親による告発文やX上での投稿、聞き取りノートの写しなどで明らかになり、SNSで急速に拡散された。
 
 学校側は事件を把握後、関係者への聞き取りを行い、2月に広島県高野連および日本高野連に報告。3月上旬に日本高野連から「厳重注意」の処分を受けた。被害を受けた生徒はその後転校しているという。

■監督の暴行疑惑と高野連への批判

 さらに、X上では監督やコーチが事件を認識しながら適切な対応を怠り、「公にするな」と被害者に圧力をかけたとの疑惑も浮上。監督自身による暴行疑惑も一部で囁かれているが、具体的な証拠や公式な報道は確認されておらず、現時点では憶測の域を出ない状況だ。
 
 広島県高野連および日本高野連の対応にも批判が集中している。
 
 事件発覚後、3月に下された「厳重注意」処分は非公開とされ、甲子園開幕直前にSNSで問題が再燃するまで一般には知られていなかった。このタイミングでの情報公開の欠如や、広陵の出場継続を認めた判断に対し、「隠蔽体質」「甘い処分」との声が上がっている。
 
 Xでは「高野連が広陵の出場を認めているのは、運営の保身のためではないか」「選手を好奇の目に晒すことになる出場継続は、かえって選手を傷つける」といった意見が飛び交い、署名活動も始まっている。
 
 また、広島県の高野連副会長には広陵高校の校長が名を連ねており、このことも処分の軽さに影響を与えたのではないかとの指摘が出ている。

■出場辞退を求める声と学校および高野連の対応

 広陵高校は8月7日の第3日第4試合で旭川志峯(北北海道)と対戦予定だが、SNS上では「関係した上級生の出場を見合わせるべき」「チーム全体で辞退すべき」との世論が高まっている。あるXユーザーは「出場すれば加害者の名前が全国放送で晒され、被害者にとっても報復になるが、無関係な選手が気の毒」と複雑な心境を吐露。別のユーザーは「辞退しなければ野次や誹謗中傷に晒されるリスクがある」と指摘している。
 
 現時点で広陵高校は出場辞退の意向を示しておらず、予定通り初戦に臨む方針だ。しかし、SNSでの批判の勢いは増すばかりで、試合当日のスタンドや放送での反応も注目される。広島県高野連や日本高野連が追加の対応を取る可能性も否定できず、事態は流動的だ。
 
 高校野球の祭典である甲子園が、選手たちの健全な成長の場であるべきとの理念のもと、広陵高校と高野連の今後の対応が厳しく見守られている。
 
(文/有村和巳)
 
 ~ライター略歴~
 静岡県出身
 大学までは野球部で白球を追いかけていた
 今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している