11日、今シーズン西武ライオンズでプレーし、ブルペン陣を支えてきたリード・ギャレット投手の去就について決着が付いたと「スポニチアネックス」(スポーツニッポン新聞社)が報じている。
今年1月にアメリカで第1子となる長男が生まれたばかりのギャレット投手。
2月に今年から加入した西武でのキャンプに参加するため来日。後日、妻と長男も呼び寄せる予定だったが、未曾有のコロナ禍となり来日が困難に。結果として1年間単身赴任を続けることになっていた。
来シーズンもコロナの影響で幼い子供と妻を母国に残したままでの戦いとなる可能性も考えられるため、メジャー復帰を目指して西武を自由契約となり、西武側の残留交渉にもなかなか首を縦に振らない状況が続いていた。
一転して残留
そんな中、西武の渡辺久信GMを中心とした粘り強い交渉の結果、一転してギャレット投手が残留することが決定したという。
「今年は過去2年の『山賊打線』の勢いがなくなり貧打にあえぎ続けていました。
それでも、一時は5位と低迷しながら終盤まで今シーズンのCS進出ラインとなる2位争いを繰り広げられたのは、ひとえに昨年まではアキレス腱だったブルペン陣が超強力になったからです。
シーズン中盤に息切れした時期もありましたが、間違いなくギャレット投手はその地盤固めに大きな役割を果たしていました。
しかも、今年のブルペン陣の象徴とも言える平良海馬投手は来シーズンを先発として過ごすことを熱望しています。
先日、抑えの増田投手がFA残留してくれたとは言え、ギャレット投手が抜ければブルペン陣の駒不足に陥る可能性があっただけに、これで西武球団もファンも胸をなでおろしている事でしょう」(スポーツ記者)
根気強く交渉した西武と、コロナ禍という特殊な環境のもと異国の地での戦いを継続する決断をしたギャレット投手にエールを送りたい。
(文/有村和巳)