楽天・浅村栄斗の不調に囁かれる「オンラインカジノ疑惑」 書類送検報道と文春記事の波紋 | The Audience
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楽天・浅村栄斗の不調に囁かれる「オンラインカジノ疑惑」 書類送検報道と文春記事の波紋

楽天・浅村栄斗の不調に囁かれる「オンラインカジノ疑惑」 書類送検報道と文春記事の波紋
浅村栄斗

 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの主砲、浅村栄斗内野手(34)が、深刻な打撃不振に陥っている。

 通算2000本安打まであと9本と迫りながら、足踏みが続くその姿に、ファンの間では様々な憶測が飛び交っている。
 
 特に、2月に『文春オンライン』(文藝春秋)が報じた「プロ野球界のオンラインカジノ関与疑惑」と、5月8日に読売ジャイアンツのオコエ瑠偉外野手(27)らが賭博容疑で書類送検された事件が、浅村の不調の背景にあるのではないかという見方が一部で広まっている。

 浅村は2021年の東京五輪では侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献。古巣・西武時代も楽天移籍後もチームの主軸として活躍を続けてきた。
 
 2025年シーズンを、NPB通算2000本安打まであと36本という状況で迎えると、開幕後、順調に安打を重ねて、4月27日のソフトバンク戦を終えた時点で、2000本まであと9本とし、いよいよカウントダウン体勢に入ったとみられていた。
 
 しかし、そこからパッタリと安打が途絶え、以降の7試合は無安打という状況が続いている。

 ファンの間では「なぜこのタイミングで急激な不調になったのか」との疑問が広がり、野球以外の要因を疑う声も上がっている。
 
 発端となったのは、2025年2月に『文春オンライン』が掲載した記事だ。同記事では、「東京五輪にも選ばれた」「バリバリレギュラーの他球団(巨人以外の)選手」がオンラインカジノに関与していると報じられた。記事は具体的な選手名を明かさなかったが、条件に合致する選手として、楽天の浅村栄斗や広島の菊池涼介、ソフトバンクの柳田悠岐らが一部メディアやX上で候補として挙げられた。
 
 この報道後、NPB(日本野球機構)は各球団に対し、オンラインカジノの利用歴がある選手や関係者に自主申告を求める方針を発表。3月には8球団16人が利用を申告し、総額1020万円の制裁金が科されたが、選手名は公表されなかった。

 事態がさらに注目を集めたのは5月8日、巨人のオコエ瑠偉と増田大輝の2選手が、オンラインカジノでの賭博容疑で警視庁に書類送検された事件だ。両選手は2022~2024年にかけて「ワンダーカジノ」や「コニベット」などのサイトでブラックジャックやバカラに金銭を賭けた疑いが持たれ、オコエは約700万円、増田は約300万円を賭け、共に大幅な損失を出していたという。
 
 この事件を受け、X上では浅村への疑惑が再び過熱。一部ユーザーは「オコエの書類送検で浅村の関与が明るみに出るのを恐れているのではないか」と推測する投稿を行い、浅村の不調との関連を指摘する声が広がった。 例えば、あるユーザーは「巨人の若手有望株がオンラインカジノ関与…次は浅村が疑われる流れ」と投稿し、文春報道との符合を匂わせた。 また、「未来から来た」と称する投稿では、浅村と楽天の石原彪が書類送検されたとする架空のシナリオまで登場し、ファンの不安を煽る事態に。

 現時点で、浅村がオンラインカジノに関与したという確固たる証拠は存在しない。文春の報道は具体名を挙げておらず、X上の投稿も推測や噂の域を出ない。警視庁の捜査やNPBの調査でも、浅村が書類送検されたり、制裁金の対象となった事実は確認されていない。
 
 一方、浅村の不調がオンラインカジノ疑惑による心理的プレッシャーに起因するという見方も、完全に否定はできないものの、根拠に乏しい。プロ野球選手のスランプは技術的な問題やコンディション、対戦相手の攻略など複数の要因が絡むことが一般的だ。浅村の場合、これらに加えて、2000本安打という大記録を目前にした重圧が多分に影響している可能性が高いだろう。
 
(文/樋口健太郎)